アストラゼネカ注射薬 厚労省承認 事前投与で発症防ぐ効果期待

新型コロナウイルスに感染した人の重症化予防に加え、事前に投与することで発症を防ぐ効果が期待される、イギリスの製薬大手、アストラゼネカの注射薬について、厚生労働省は使用を正式に承認しました。がんの治療などで免疫の働きが低下し、ワクチンの効果が十分に得られない人などに使用される予定です。

承認されたのは、新型コロナウイルスの働きを抑える抗体を注射で投与する「抗体医薬」「エバシェルド筋注セット」です。

アストラゼネカによりますと、去年3月まで行われた感染していない人が対象の治験では、発症リスクが77%抑えられ、効果が半年間続いたほか、去年7月まで行われた軽症から中等症の人が対象の治験では、発症から7日以内の投与で、重症化や死亡のリスクを50%減らす効果が確認されたということです。

欧米各国では感染前に使用できる薬として承認されていて、厚生労働省は30日、使用すること正式に承認しました。

国内では主に、がんの治療などで免疫の働きが低下し、ワクチンの効果が十分に得られない人を対象に、医師が必要だと判断した場合に使用される予定です。

厚生労働省は15万人分の在庫を確保しているということで、使用開始に向け速やかに手続きを進めたいとしています。