発熱外来に多くの患者 “7月は検査した8割近くが陽性” 高知

新型コロナの感染の拡大が続く中、高知県内のクリニックの発熱外来には30日も多くの患者が訪れています。

このうち、高知市高見町のクリニックの外に設けられた発熱外来には、30日も患者が次々と訪れていて、問診を受けたあと専用の小屋で医師の検査を受けていました。

クリニックによりますと、発熱外来を受診する人は7月上旬までは一日十数人程度でしたが、7月中旬からは一日に30人から40人ほどに急増し、最近は検査した人の8割近くが陽性だということです。

このクリニックは、院長が1人ですべての患者を診察する小規模な診療所のため、当日中に検査を受けられない人も出るなど限界に近づいているということです。

さらに、感染が確認された患者の発生届などの作成に時間を取られ、夜遅くまでこうした作業に当たる日もあったということです。

こうした医療機関の負担を減らすため、国は感染者の全数把握について、都道府県の判断により、患者の発生届を高齢者など重症化リスクのある人に限定できるよう見直す方針を示しました。

これについて、玉木俊雄院長は「たとえ入力が遅れても、全患者のデータを集めることで見えてくる知見もあるので、現在のやり方のよい点は残していくべきだ」と話していました。