通信制高校「生徒80人に少なくとも教員1人必要」初の基準

広域に展開する通信制の高校が増え「一部で適切な指導が行われていない」という指摘を受け、文部科学省の有識者会議は「生徒80人当たり少なくとも教員1人が必要」という基準を初めて示しました。

通信制高校をめぐっては、この20年余りで私立の生徒が18万人余りと2倍以上に増えています。しかし、一部の私立校で、テーマパークでの土産物の買い物を数学の授業とするなど、適切な指導が行われていないという指摘も出ています。

このため文部科学省は、有識者などでつくる会議で今後の在り方について議論を進め、29日に提言の案を取りまとめました。
この案では指導体制について、生徒100人以上を教員1人で受け持つ例もあるとして、「生徒80人当たり少なくとも教員1人が必要」という基準を初めて示しました。

提出物については、選択式の問題だけでなく、文章で解答する記述式を一定量取り入れるべきとしました。
また、3つ以上の都道府県にまたがる大規模校の指導体制などを調査するため、自治体間で連携する方法を国が考えるべきだとしました。

29日の会議では「不登校の経験がある生徒もいて、80人に教員1人では十分ではない」という意見もあり、文部科学省は今後も見直しを重ねていくとしています。

今回の案は9月上旬にも正式な提言として、文部科学省のホームページで公開され、提言をもとに法令やガイドラインの改正などが進められることになります。