
アジア各地の市場も 株価大幅下落 FRB議長講演受け警戒感
29日のアジア各地の株式市場は、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の講演をきっかけに世界的に景気が冷え込むことへの警戒感が高まり、株価は多くの市場で大幅に下落しました。
各地の代表的な株価指数の29日の終値は、先週末と比べて、
▼台湾で2.3%、
▼韓国で2.1%、
▼オーストラリア シドニーで1.9%、
それぞれ値下がりしました。
また
▼香港でも0.7%下落しました。
FRBのパウエル議長が26日に行った講演でアメリカの記録的なインフレを抑え込むため利上げを継続する姿勢を強調したことをきっかけに、市場関係者の間で利上げが想定以上に長引き、世界的に景気が冷え込むことへの警戒感が高まったためです。
市場関係者は「アジアでは中国の景気減速への懸念も根強く、景気の先行きが一段と不透明になったという見方から売り注文が広がった」と話しています。