インド 首都郊外で違法建築の高層ビルを爆破 一瞬で取り壊し

インドの首都ニューデリー郊外で28日、建設途中に裁判所から違法建築と判断された、およそ30階建ての高層ビルが大規模な爆破によって一瞬で取り壊されました。

取り壊されたのはニューデリー郊外の人口密集地に建設が進められていた2棟の高層ビルです。

およそ30階建てのビルの高さは100メートルで並び立つように建設されていましたが、去年、最高裁判所から建築基準や防火基準を満たしていないと判断されていました。

取り壊しには3.5トンを超える爆薬が使われ、周辺の住民には避難が呼びかけられたほか一部の建物にはカバーが掛けられました。

そして爆破が行われるとビルは10秒もたたずに崩れ落ちるとともに、周辺には大量の粉じんが広がり様子を見ていた人たちからは歓声が上がっていました。

ビルの取り壊しは計画どおり行われたということで、地元当局は周辺の道路や街路樹に水をまいて清掃する様子をSNSに投稿し、作業員700人と散水用の車両100台などが全力で作業に当たっているとしています。

ロイター通信は、インドでは違法建築が多くあるものの、こうした取り壊しは珍しいとしています。