福島 猪苗代湖の3人死傷事故 船長が目視確認怠る 運輸安全委

おととし、福島県の猪苗代湖で沖合にいた家族などがプレジャーボートに巻き込まれ、小学生の男の子が死亡するなど3人が死傷した事故で、国の運輸安全委員会は、プレジャーボートの船長が過去の経験から現場付近に人がいるとは思わず目視確認を怠ったことなどが原因だとする調査報告書をまとめました。

おととし9月、福島県の猪苗代湖で、水上オートバイを使ったレジャーの順番待ちのため、ライフジャケットを着けて沖合で浮かんでいた家族などがプレジャーボートに巻き込まれ、千葉県の小学生、豊田瑛大くん(当時8)が死亡するなど3人が死傷した事故について、国の運輸安全委員会は調査報告書を公表しました。

それによりますと、プレジャーボートの船長が3人に気付かずに衝突させたことが直接の原因で、その要因については、過去の経験から現場付近に人がいるとは思いもよらず、目視での確認を怠ったことや、並走していた友人のボートを追い越そうとスピードを上げたため船首部分が持ち上がった状態となり、前方の死角が広がったことなどが考えられるとしています。

また、3人を現場付近に待機させた水上オートバイのレジャーを行っていた船長らは、周りに別のグループもいたため、プレジャーボートが近づいても自分たちの存在に気付くと考えていたということです。

3人がいた場所は「利用禁止区域」でしたが、ゾーン分けについて十分周知されておらず、プレジャーボートや水上オートバイなどがそれぞれ遊走する状況だったということです。

運輸安全委員会は、再発防止策として、プレジャーボートの操縦者は湖岸から近い水域では十分に減速した徐行運転を行うことや、利用ルールが確実に守られるよう指導することなどを求めています。