九州北部や関東甲信で大気不安定 猛烈な雨も 浸水など厳重警戒

湿った空気の影響で九州では大気の状態が非常に不安定になり、福岡県では24日夜、1時間に100ミリから120ミリ以上の猛烈な雨が相次いで降ったとみられるほか、佐賀県や熊本県でも猛烈な雨を観測しました。
九州ではこのあとしばらくは局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は低い土地の浸水や川の氾濫などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、九州では大気の状態が非常に不安定になっています。

福岡県では24日夜、発達した雨雲がかかり続け、レーダーによる解析では▽八女市付近と▽久留米市付近、それに▽うきは市付近でおよそ110ミリから120ミリ以上の猛烈な雨が相次いで降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を合わせて4回発表しました。

また、八女市では24日午後10時までの1時間に、福岡県が設置した雨量計で142ミリの猛烈な雨を観測しました。

気象庁の観測点ではないため単純な比較はできませんが、八女市の平年8月1か月分のおよそ6割に匹敵する雨量がわずか1時間で降ったことになります。

このほか、佐賀県や熊本県でも猛烈な雨が降ったほか、大分県でも非常に激しい雨を観測しました。

これまでの雨で福岡県では氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。

九州ではこのあとしばらくは大気の不安定な状態が続く見込みで、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は低い土地の浸水や川の氾濫、それに土砂災害に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。

急に冷たい風が強く吹く、雷の音が聞こえるなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物などに移動するよう心がけてください。

福岡 冠水などの情報寄せられる

記録的短時間大雨情報が発表された福岡県久留米市の警察署によりますと、道路が車のタイヤの高さまで冠水している、踏切の遮断機が開かないなどの情報が寄せられているということです。

また、うきは市の警察署によりますと市内で床下浸水の被害の情報が入っているということで、警察が確認を進めています。

福岡 八女 1時間に142ミリの猛烈な雨を観測

八女市では午後10時までの1時間に福岡県が設置した雨量計で142ミリの猛烈な雨を観測

気象庁の観測点ではないため単純に比較はできませんが、八女市の平年8月1か月分のおよそ6割に匹敵する雨量がわずか1時間で降ったことになります。

猛烈な雨が続く九州 警戒点は…

猛烈な雨が降り続いている福岡県では気象庁のキキクル、危険度分布で午後10時半の時点で浸水による災害の危険度が最も高い「黒」色の表示が出ている地域があるほか、川の水位が急激に上昇し、氾濫の危険性が非常に高まっている川があります。
厳重な警戒が必要です。

浸水の中での移動は危険アンダーパスは特に注意

まず「低い土地の浸水」です。

短時間に猛烈な雨が降ると、低い土地などでは降った雨が排水できなくなり、浸水が発生することがあります。

早めの避難が大切ですが、浸水や道路の冠水が始まっている中での移動は危険です。

外に避難するのが難しい場合は、自分のいる建物の高い階に移動するなど身を守る行動を取ってください。

線路や道路などの下を通る「アンダーパス」は大雨で冠水しやすく、車を運転中、気付かず進入して乗っていた人が死亡する事故もたびたび起きています。

雨が激しく降って見通しが悪いときには冠水している場所を確認するのが難しいことがあり、車の運転は控えるようにしてください。

川の氾濫 中小河川は水位急上昇のおそれ

次に川の氾濫です。

比較的川幅の狭い「中小河川」では、短時間の激しい雨でも水位が急激に上昇し、氾濫の危険性が高まることがあります。

気象情報のほか、川の水位の情報や自治体の避難情報を確認し、早めの避難を心がけてください。

すでに氾濫が発生し、安全に避難することが難しくなった時には、近くの頑丈な建物や、自宅の高い場所に移動するなど、少しでも安全性を高める行動を取るようにしてください。

また、大雨となっている中で川の様子を見に行くことは非常に危険なのため、控えるようにしてください。

土砂災害

さらに、土砂災害です。

短時間に猛烈な雨や非常に激しい雨が降ると、山の斜面などの地中にしみこむ前に地表を雨水が流れ、表面の土を削り取って土石流が発生しやすくなります。

また、激しい雨でなくても、長時間、雨が降り続くと地中に大量の水がしみこみ、崖崩れや地すべりが起きやすくなります。

すでに大雨となっている地域では地盤が緩んでいるため、雨が弱まっても土砂災害が発生するおそれがあります。

「土砂災害警戒情報」や自治体の「避難指示」などが発表されていなくても、土砂災害が起きることがあります。

土砂災害が発生する直前には、▽斜面から小石が落ちてくる、▽斜面に亀裂ができる、▽斜面から突然水が湧き出す、▽「山鳴り」や「地響き」などの異常がみられることがあります。

こうした現象に気がついた場合には直ちに安全を確保してください。

斜面や渓流などには近づかず、頑丈な建物の高い場所に早めに避難するのが最も安全です。

夜間の移動は危険な場合も

夜間の移動は周囲の状況を確認しづらく、危険です。

周辺が浸水するなど外への避難がかえって危険な場合は、▽建物の2階以上に避難したり▽斜面と離れた側の部屋に移動したりするなど、少しでも安全な場所で過ごすようにしてください。