薬害被害者団体 コロナワクチンのデータベース 国に構築を要望

新型コロナウイルスのワクチン接種について、薬害の被害者で作る団体が、有効性や安全性を評価できるデータベースを構築するよう国に要望しました。

8月24日は、23年前に薬害の根絶への努力などを誓った碑が厚生労働省の玄関前に建てられた日で、「薬害根絶デー」とされています。

この日に合わせて薬害エイズ事件や薬害肝炎問題の被害者で作る団体が厚生労働省を訪れ、碑の前で加藤厚生労働大臣に要望書を提出しました。

要望書では、新型コロナウイルスのワクチンについて、接種記録と診療情報などを結び付け、ワクチンの有効性や安全性を評価できるデータベースを国が構築するべきだなどとしています。

このあと行われた協議では厚生労働省の担当者から、新型コロナウイルスワクチンを含む予防接種のデータベースを、令和7年度までに構築する方針が示されたということです。
薬害エイズ事件の被害者で、「全国薬害被害者団体連絡協議会」の代表世話人を務める花井十伍さんは、要望後の会見で「国民の安全を守れるのかという問題意識で要望した。構築されたデータベースが機能するのかも含め注視していきたい」と話していました。