軍事侵攻から半年 ウクライナ独立記念日にロシア軍攻撃強化か

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始し、24日で半年となります。
24日はウクライナの旧ソビエトからの独立記念日にも当たり、ロシア軍が攻撃を強化させるとの見方が強まっていて、ウクライナのゼレンスキー大統領は、市民に厳重な警戒を呼びかけています。

ロシアによるウクライナ侵攻は24日で、開始から半年となります。

この日はウクライナにとって旧ソビエトからの独立記念日にも当たり、ロシア軍が攻撃を強化させるとの見方が強まっています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日に公開した動画で「われわれは24日に、ロシアの忌まわしい挑発や残忍な攻撃が行われる可能性があると認識しなければならない。外出禁止令や警報にしたがってほしい」と述べ、市民にロシア軍の攻撃に対する厳重な警戒を呼びかけました。

また、アメリカ国務省の報道担当者も23日、記者団に対し「ロシアが近くウクライナのインフラ施設や政府機関の施設に対し、攻撃を強化するという情報がある」と述べました。

このためウクライナでは、ロシア軍の砲撃が続く東部のハルキウ州で23日夜から25日朝にかけて市民に対し外出禁止令を出すなど、ロシア軍の攻撃を警戒する動きが広がっています。
一方23日、NHKの単独インタビューに応じたウクライナのポドリャク大統領府顧問は、戦況についてウクライナ側が領土の奪還に向けて攻勢をかける局面に入っているという認識を示しました。

ポドリャク氏は「戦いは、国際的に認識された国境線を完全に回復するために行われている」と述べたうえで奪還を目指す領土には、ロシアに一方的に併合されたクリミアも含まれると強調し、さらなる兵器の供与が必要だと訴えました。