G7広島サミット準備に199億円 外務省概算要求へ

外務省は来年度予算案の概算要求で、広島で開催されるG7サミット=主要7か国の首脳会議の準備に199億円を計上したほか、ベルギーの日本大使館が管轄を兼ねるNATO=北大西洋条約機構の政府代表部を独立させるなど在外公館の機能強化も求めることにしています。

外務省は来年度予算案の概算要求で今年度の当初予算より1057億円多い7961億円を求める方針です。

具体的には、
▽来年5月に広島で開催されるG7サミットの準備に199億円、
▽核兵器のない世界に向けて、先に岸田総理大臣が表明した世界の若者に広島や長崎を訪問してもらうための国連の基金への拠出金に12億円を盛り込んでいます。

また、▽ロシアによるウクライナへの軍事侵攻でも見られたような「情報戦」に対応するため、SNSの情報分析や発信強化に5億1000万円、
▽海外で日本人の退避が必要な際にチャーター機を手配する経費などに3億4000万円を計上しています。

さらに、ウクライナ情勢などを踏まえ、ベルギーの日本大使館が管轄を兼ねるNATOの政府代表部を独立させるなど、在外公館の機能強化も求めることにしています。