政府 水際対策さらに緩和へ 一日の入国者数上限引き上げも

新型コロナの水際対策について、政府は来月以降さらに緩和し、一日当たりの入国者数の上限を今の2万人から引き上げるとともに、ワクチンの3回目接種を終えている人は、海外の滞在先を出発する前の検査を受けなくても入国を認める方向で調整を進めています。

新型コロナへの対応をめぐって、岸田総理大臣は22日「ウィズコロナに向けた新たな段階への移行についても早急に方向性を示していく」と述べ、ウイルスの特性や医療機関の状況なども踏まえて見直しを急ぐ方針を明らかにしました。

これを受けて、政府は来月以降、水際対策をさらに緩和し、一日当たりの入国者数の上限を今の2万人から引き上げる方向で調整を進めていて、5万人とする案も出ています。

また、日本人を含むすべての入国者に海外の滞在先を出発する前、72時間以内に検査を受け、陰性の証明書を提出するよう求めている措置を、ワクチンの3回目接種を終えている人については免除する方向です。

一方、政府は医療機関や保健所の負担軽減を図るため、新型コロナの感染者の全数把握を見直す方針です。

具体的には、症状などの詳しい報告を求める対象を高齢者や基礎疾患があるなど重症化リスクの高い人に限定する一方、そのほかの感染者は人数を報告してもらう仕組みを調整しています。

このほか、症状がある患者に求めている自宅などでの療養期間を今の10日間から7日間に短縮することも検討しています。

政府は、方針がまとまりしだい公表することにしています。