「落語甲子園」高校生が巧みな話芸競う 兵庫 豊岡

全国の落語を愛好する高校生が腕前を競う大会「落語甲子園」が、兵庫県豊岡市で開かれ、巧みな話芸に会場は大きな笑いに包まれました。

豊岡市出石町の芝居小屋「永楽館」では、数年前から子どもの落語大会を開いていて、今回、初めて高校生の大会を開いたところ、地元をはじめ北海道や東京など全国から10人が参加しました。

このうち、東京 練馬区から参加した高校3年生の石川陽汰さんは、お灸(きゅう)が熱くてたまらないことを素直に認められない、負けず嫌いの江戸っ子を描いた「強情灸」を、テンポのよい江戸ことばを使って披露しました。

また「粗忽(そこつ)長屋」を披露した大阪市の高校1年生、村松直さんは、長屋に住む慌て者の笑い話を表情豊かに披露し、来場者の投票の結果、最優秀賞に選ばれました。

主催者によりますと、落語を愛好する高校生の大会や発表の場は全国でも少ないということで、参加した10人は、1人13分の持ち時間を最大限使って自慢の芸を披露していました。

観客の女性は「高校生にもなるとレベルが高く、本物の落語家のようです。どれもおもしろく、大笑いしました」と話していました。