妊婦のコロナ感染大幅増 産婦人科が診察専用の病棟設置 京都

新型コロナウイルスの第7波で妊婦の感染も増える中、京都市内の産婦人科が、感染している妊婦を診察する専用の病棟を設置し、今月から受け入れを始めました。

専用の病棟を設置したのは京都市中京区にある産婦人科の足立病院です。

今月、新たに病棟を開設したことをきっかけに、これまで使っていた古い病棟を、感染している妊婦向けの病棟として活用することにしました。

病院によりますと、受診している妊婦のうち陽性となった人は、ことし6月は2人だったのに対し、先月は29人、今月は22日までで27人と、大幅に増えているということです。

京都府内では流産や早産につながるおそれがあると判断された妊婦は総合病院が受け入れることになっていますが、医療のひっ迫で受け入れが難しいケースも出ているということです。

また、感染している妊婦が自宅で療養している場合でも、「おなかの赤ちゃんが動かない」など、不安を訴える声が相次いでいるとして、病院は京都府の入院医療コントロールセンターと情報を共有して、府内全域からこうした妊婦を受け入れることにしました。

この病棟はベッドが16床で今月8日から稼働していて、これまでに11人が入院したということで、今後系列の小児科や在宅医療を行う内科医と連携してさまざまなケースに対応することにしています。

足立病院の畑山博理事長は「感染の影響を考えて、ストレスを抱える妊婦が多い中、安心して過ごせる体制を確立したので、心配があれば相談してほしい」と話しています。