“夏休み明けコロナ感染”投稿相次ぐ 「隠さず休んで」専門家

SNS上では、夏休み明けに本人や家族などが新型コロナウイルスに感染したという投稿が相次いでいます。専門家は「休み明けの感染に負い目を感じる人もいると思うが、さらに感染を広げないためにも感染を隠さず休んでほしい」と呼びかけています。

今月に投稿されたものの中には、「コロナ陽性でした。始まりは夏風邪のようでした。出勤してたらクラスターになるとこでした」という投稿がありました。

投稿者は、症状について「エアコンで喉がやられたのかなと思っていたら違った」、「喉のイガイガ感と咳がしつこそうです」などと説明していました。

このほかにも、「一週間の夏休み明けに家族がコロナに感染して、濃厚接触者としてもう一週間仕事を休んだ」とか、「旦那さんの職場、夏休み明けにクラスターになり、旦那さんも巻き込まれてコロナ陽性に」といった家族や同僚が感染したという投稿が相次いでいました。

同僚が体調不良のまま休み明けで出勤し、その後、陽性となったため、職場にいた自分も自宅待機になったという投稿もありました。

専門家「会社は休みやすい環境作りに配慮すべき」

休み明けの体調不良や感染について、東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「職場ではお盆休みのあとさらにコロナで休むことを負い目に感じたり、責めるような気持ちを持ったりする人もいると思う。かかったことを隠したり、検査を受けなかったりして周囲に感染を広げないよう、会社は、体調不良のときは出勤、登校しないことを周知して休みやすい環境作りに配慮すべきだ」としています。

岸田首相の感染にもさまざまな投稿

ネット上では、岸田総理大臣が夏休み明け直前に新型コロナに感染したことについてもさまざまな意見があり、「お大事になさってください」といった投稿があった一方、「一般的な会社員だったら『休みに遊んで感染した』っていわれるパターン」などといった投稿がありました。

松野官房長官は、22日の記者会見で記者団から「夏休み中の感染確認にネット上で批判が出ている」と問われたのに対し、「岸田総理大臣は、夏休み期間中も他人と接触する場合は常にマスクを着用するなど適切な感染対策に努めていた。国政に支障を来さないよう対応し、国民からの指摘にしっかりと応えていきたい」と述べました。