ウクライナ 独立記念日にロシア軍の攻撃激化を警戒

ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアではロシア軍を狙った攻撃が相次いでいます。

ゼレンスキー大統領は今月24日のソビエトからの独立記念日に合わせてロシア軍が攻撃を激化させる可能性があるとして、警戒強化を呼びかけました。

8年前にロシアが一方的に併合したクリミアでは、今月に入ってロシア軍の拠点などで爆発や攻撃が相次ぎ、20日に軍港都市セバストポリでロシア軍の黒海艦隊の司令部が無人機で攻撃されたとロシア側が発表したほか、21日も爆発音がしたと地元メディアが伝えました。

クリミアでの攻撃についてウクライナ当局はコメントしていません。

一方、ウクライナの穀物輸出の拠点になっている南部オデーサ州で複数のミサイル攻撃があり、穀物倉庫が被害を受けたほか、ロシア軍が占拠しているザポリージャ原子力発電所の川の対岸にある町ニコポリが砲撃を受けたことをそれぞれ地元当局が明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は20日夜に動画を投稿し「ロシアが今週、卑劣で残虐なことをするかもしれない」と述べ、ソビエトからの独立記念日で軍事侵攻から半年となる今月24日に合わせてロシア軍が攻撃を激化させる可能性があるとして、警戒を強化するよう呼びかけました。

ロシアと隣接する東部ハルキウ州当局は23日夜から25日朝にかけて市民の外出を禁じるなど警戒感が強まっています。