成田空港 お盆の帰国ラッシュ 感染で家族を残して帰国した人も

成田空港では、お盆休みを海外で過ごした人の帰国ラッシュがピークを迎え、感染で家族の帰国が遅れたり、帰国に必要な陰性証明の取得に手間取ったりして苦労したという声も聞かれました。

成田空港の国際線の到着ロビーは、3年ぶりに行動制限のないお盆休みを海外で過ごした家族連れや出迎えの人などで混み合いました。

水際対策として帰国する際には、現地を出国する前の72時間以内に受けた検査での陰性証明の提出などが求められていて、家族8人でハワイ旅行に行ったという67歳の男性は、帰国前の検査で次女の夫の陽性が確認されたということです。

このため、付き添いの次女も現地に残して帰国せざるをえなかったということで「ほとんど症状がないのに、なぜか1人だけ陽性でびっくりしましたが、あわててホテルを手配しました。しかたがないことですが心配です」と話していました。
また、帰国する人たちの中には、陰性証明の取得に苦労したという人もいました。

ドイツから帰国した女性は「向こうの空港が混雑していて、前日までに検査が受けられず、すぐに結果が出るという割高な検査を受けたので、3倍くらいのお金がかかりました」と話していました。

成田空港会社によりますと、今月10日から21日までに成田空港から出入国する人はおよそ20万人と、去年の同じ時期のおよそ4.5倍に上ると見込まれていて、帰国のピークとなる21日は、およそ1万人が帰国する見通しだということです。