国連事務総長 ウクライナ農産物輸出再開への活動を視察

国連のグテーレス事務総長は、ウクライナからの農産物の輸出を再開するためトルコに設置された共同調整センターの活動を視察し、食料輸出を拡大する必要性を訴えました。

国連のグテーレス事務総長は20日、トルコのイスタンブールを訪問し、ウクライナの農産物の輸出を再開するため、ロシアとウクライナ、それにトルコと国連の4者が設置した共同調整センターが貨物船の検査を行う様子を視察しました。

そして会見で、「65万トン以上の穀物や食料が すでに世界の市場に向かっている。すばらしい、感動的な活動だ」と述べた上で、食料輸出をいっそう拡大していく必要性を訴えました。

また、「2022年に肥料がなければ2023年には十分な食料がないかもしれない」と述べ、今後、世界の食料価格を安定させるためには、ロシアの肥料などの輸出を再開することも重要だという考えを改めて示しました。