ロケット残がい地球落下の死傷事故リスク“今後10年間で10%”

世界の宇宙開発が活発になり、ロケットの打ち上げ回数が増える中、制御を失ったロケットの残がいが地球に落下することで、今後10年間に人が死傷する事故が起きる確率が少なくとも10%に上るという分析結果をカナダの大学の研究チームがまとめました。

この分析結果は、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学などの研究チームがまとめたものです。

研究チームによりますと、過去30年間で1500以上のロケットの残がいが地球に落下し、このうちの7割は、制御不能の状態だったとみられるということです。

研究チームはこうした残がいで事故が起きる確率について、現在軌道上にある残がいの数や、過去に地球に落下したペースなどをもとに分析しました。

そして今後10年間で制御不能になったロケットの残がいの落下によって人が死傷する事故が起きる確率は少なくとも10%に上るという結果が得られたということです。

研究チームによりますと、これまでこうした事故のリスクは無視できる程度のものとされてきたということです。

研究チームは、ロケットを安全に落下させる技術はすでに存在するとしたうえで「コスト面から、国家や企業はこうした技術の採用に消極的だ」と指摘しています。

そして、宇宙開発が活発になり、ロケットの打ち上げ回数が増える中、制御された安全な落下を義務化するなど、各国が対策に乗り出すよう警鐘を鳴らしています。