コロナ新規感染者数 1週間平均 減少転じるも過小評価の可能性

新型コロナウイルスの新規感染者数を18日までの1週間平均で比較すると、全国では0.88倍とことし6月下旬以来、およそ2か月ぶりに減少に転じました。首都圏など大都市部を中心に減少傾向となる一方、14の県で1日当たりの感染者数の1週間平均の値が過去最多となるなど、地域によっては感染の拡大が続いています。また、厚生労働省の専門家会合はお盆などによる検査の遅れで感染者数が過小評価されている可能性があると指摘しています。

NHKは各地の自治体で発表された感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。

全国

▽7月21日までの1週間では前の週に比べて1.72倍、
▽7月28日は1.67倍と急速な増加が続いていましたが、
▽8月4日は1.11倍と
▽8月11日は1.02倍と増加のペースが下がり、
▽8月18日まででは0.88倍と減少に転じました。

都道府県別では、27の都道府県で前の週に比べて感染者数が少なくなっていますが、20の県で横ばいか前の週より多くなっています。

全国の1日当たりの1週間平均の新規感染者数はおよそ18万8900人で、14の県で1週間平均の新規感染者数が過去最多となっています。

沖縄県

▽8月4日までの1週間は前の週の1.08倍、
▽8月11日は0.88倍、
▽8月18日までは0.84倍と減少傾向が続いています。

1日当たりの新規感染者数は3736人で、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は1782.24人と全国で最も多い状態が続いています。

1都3県

【東京都】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.04倍、
▽8月11日は0.91倍、
▽8月18日までは0.82倍と減少傾向が続き、1日当たりの新規感染者数は2万4347人となっています。

【神奈川県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.09倍、
▽8月11日は0.91倍、
▽8月18日までは0.76倍で1日当たりの新規感染者数は9900人となっています。

【埼玉県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.07倍、
▽8月11日は0.98倍、
▽8月18日までは0.74倍で1日当たりの新規感染者数は8744人となっています。

【千葉県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.05倍、
▽8月11日は0.92倍、
▽8月18日までは0.69倍で1日当たりの新規感染者数は5989人となっています。

関西

【大阪府】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.00倍、
▽8月11日は1.01倍、
▽8月18日までは0.84倍で1日当たりの新規感染者数は1万6803人となっています。

【京都府】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.15倍、
▽8月11日は0.97倍、
▽8月18日までは0.84倍で1日当たりの新規感染者数は4133人となっています。

【兵庫県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.06倍、
▽8月11日は1.12倍、
▽8月18日までは0.84倍で1日当たりの新規感染者数は9191人となっています。

東海

【愛知県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.09倍、
▽8月11日は1.05倍、
▽8月18日までは0.82倍で1日当たりの新規感染者数は1万2007人となっています。

【岐阜県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.31倍、
▽8月11日は1.13倍、
▽8月18日までは0.97倍で1日当たりの新規感染者数は3206人となっています。

【三重県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.12倍、
▽8月11日は1.13倍、
▽8月18日までは0.93倍で1日当たりの新規感染者数は2617人となっています。

その他の地域

【北海道】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.36倍、
▽8月11日は1.10倍、
▽8月18日までは0.98倍で1日当たりの新規感染者数は6482人となっています。

【宮城県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.23倍、
▽8月11日は1.03倍、
▽8月18日までは0.94倍で1日当たりの新規感染者数は2824人となっています。

【広島県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.31倍、
▽8月11日は1.45倍、
▽8月18日までは0.97倍で1日当たりの新規感染者数は4528人となっています。

【福岡県】
▽8月4日までの1週間は前の週の1.07倍、
▽8月11日は0.94倍、
▽8月18日までは0.85倍で1日当たりの新規感染者数は9803人となっています。

専門家「お盆で検査遅れ 数字の見方に注意」

新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は今の感染状況について「全国的には減少傾向となっているが、地方を中心に感染者数が最多となるところがあるなど増加が続く地域も多い。お盆で都市部の若い世代が帰省して、地方の高齢者と接触する機会が増えたとみられ、そこから高齢者施設などへ感染が連鎖することも懸念される。お盆で検査が十分に行われていない状態で感染者が実際より少なく見えている可能性もあり、数字の見方には注意しなくてはいけない」と指摘しました。

また、来週以降夏休みが終わって、学校が再開することについて舘田教授は「夏休みの間、学校での子どもどうしの接触がなくなり10代以下の世代が感染者に占める割合は下がってきていた。しかし、全国的に高いレベルで市中感染が続くなかで学校が再開すると再び子どもたちの間で感染が増え、それが家庭に持ち込まれることで感染を押し上げる要素になってしまうおそれがある。努力義務となった子どものワクチン接種を進めるほか、学校が再開するまでに社会全体の感染レベルを下げることが重要だ」と述べました。

そのうえで「感染拡大を抑えるためには、一人ひとりの感染対策の徹底が基本だ。ちょっと体調が悪い、熱っぽい、のどがおかしいなど症状のある人はまず自宅で様子を見てほかの人と接触しないことが第1だ。医療ひっ迫を抑えるためにも重症化リスクの低い人を中心に自分で検査キットを使って自主療養に入るしくみの活用も重要になってくる」と呼びかけています。