竹島周辺 日本のEEZで韓国船が調査活動か 政府 韓国側に抗議

18日、島根県の竹島周辺の日本の排他的経済水域で、韓国の海洋調査船がワイヤーのようなものを海中にのばしているのを、海上保安庁の巡視船が確認しました。
日本の同意のない調査活動は認められないとして、無線で中止を要求したということです。

第8管区海上保安本部によりますと、18日午後2時すぎ、島根県の竹島の北東にある日本の排他的経済水域で、韓国の海洋調査船「HAE YANG2000」が航行しているのを海上保安本部の巡視船が確認しました。

調査船はワイヤーのようなものを海中にのばしていたということで、海上保安本部は警戒を続けていましたが、海洋調査を行っている可能性が高いと判断し、18日午後7時半ごろ竹島の北東およそ100キロの日本の排他的経済水域で日本の同意のない調査活動は認められないとして、無線で調査の中止を要求しました。

これに対し、韓国の調査船からの応答は確認されていないということです。

竹島周辺の日本の排他的経済水域ではことし5月にも、韓国の同じ海洋調査船がワイヤーのようなものを海中にのばしていたのを海上保安庁の巡視船が確認しています。

政府「事前の同意なく調査実施であれば即時中止すべき」

政府は事前の同意なく調査活動を行っているのであれば容認できないとして、韓国側に強く抗議しました。

外務省によりますと島根県の竹島北東の日本の排他的経済水域で18日、韓国の調査船1隻がワイヤーのようなものを海中に投入しているのが確認されたということです。

韓国側から日本に対し、この船による調査について事前の申請はなかったということです。

これを受けて外務省の船越アジア大洋州局長は東京にある韓国大使館のキム・ヨンギル(金容吉)次席公使に対し、「わが国の排他的経済水域で、事前の同意なく海洋の科学的調査を実施しているのであれば受け入れられず、即時に中止すべきだ」と電話で強く抗議しました。

またソウルの日本大使館から韓国外務省に対しても同様の抗議を行いました。