国連事務総長との三者会談前にウクライナとトルコの大統領会談

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を続ける中、ウクライナを訪れている国連のグテーレス事務総長とゼレンスキー大統領、それにトルコのエルドアン大統領の三者による会談が行われるのに先立って、ゼレンスキー大統領とエルドアン大統領が個別に会談を行いました。

ウクライナ西部リビウでは、18日、現地を訪れている国連のグテーレス事務総長と、ゼレンスキー大統領、それに同じく現地を訪れているトルコのエルドアン大統領との三者による会談が行われます。

トルコの政府系通信社アナトリア通信は、これに先立ってエルドアン大統領とゼレンスキー大統領が会談したと伝えました。

18日は、国連のグテーレス事務総長とゼレンスキー大統領との個別の会談も予定され、ロシア軍が掌握する南東部にあるヨーロッパ最大規模のザポリージャ原発やその周辺で攻撃が相次ぎ、原発の安全性への懸念が深まっていることから安全確保について協議すると見られます。

そして、グテーレス事務総長は、ゼレンスキー大統領、エルドアン大統領との三者会談では、世界的な食料危機への懸念が続く中、ロシアとウクライナがトルコと国連の仲介で合意し、再開した農産物の輸出の継続に向けて意見を交わすということです。

三者会談を前にトルコ側は「戦争の終結に向けた可能性を協議する」としていて、長期化する戦闘の終結に向けた道筋が見いだせるかも注目されます。

ロシア 南部クリミア半島の航空機など移動

ウクライナ国防省の情報総局は17日、ロシアが一方的に併合した南部クリミア半島にあるロシア軍の基地などで爆発が相次いだあと、ロシア軍が少なくとも航空機24機とヘリコプター14機を、ロシア本土や半島内の別の飛行場に移動させていると発表しました。

イギリス国防省などは爆発で戦闘機が破壊され、ロシア軍の航空戦力が低下したと指摘しており、さらなる損害を防ぐため、移動させた可能性もあるとみられます。