オミクロン株広がって以降 感染の子ども けいれん増加

新型コロナウイルスのオミクロン株が広がって以降、感染した子どもが、けいれんを起こすケースが増えていることが、国立成育医療研究センターなどの調査で分かりました。脳症になって重症化することもあるため、速やかに受診してほしいとしています。

国立成育医療研究センターなどのグループは、新型コロナに感染して全国の医療機関に入院した18歳未満の合わせておよそ850人について、オミクロン株の感染が広がったことし1月から3月までと、去年8月から12月のデルタ株が主流だった時期で症状の違いを分析しました。

その結果、2歳から12歳までで、
◇38度以上の発熱があったのが、
▽デルタ株の時期には19.6%だったのが、
▽オミクロン株の時期には39.3%に。

◇けいれんを起こしたのは、
▽2.2%だったのが、
▽9.8%と、
それぞれ、オミクロン株の時期に有意に多かったということです。

一方で、オミクロン株の時期には、味覚障害は、6歳以上で7分の1ほどに減っていました。

また、酸素投与や人工呼吸器が必要となった子どもは43人いた一方、ワクチンを2回接種していた50人は、いずれも軽症だったということです。

調査した感染症科の庄司健介医長は「けいれんが起きると、脳症になって重症化することもあるので、速やかに医療機関を受診してほしい。子どもでも重症化を防ぐ効果が確認されているので、積極的に接種を検討してもらいたい」と話しています。