夏休み 河原の混雑緩和へ 有料の区域設ける実証実験 埼玉 飯能

埼玉県飯能市で去年の夏、新型コロナウイルスの影響でアウトドアの人気が高まり、多くの人が訪れた河原の混雑緩和を図ろうと、有料の区域を設ける実証実験が行われています。

飯能市の飯能河原は、毎年この時期に川遊びやバーベキューを楽しむ人でにぎわっていますが、特に去年の夏は、新型コロナの影響でアウトドアの人気が高まり、多くの人で混雑したうえ、マナーの悪さも見られたことから一時閉鎖されました。

県の委託を受けた会社などは、混雑緩和と環境の美化を図ろうと、利用者が増える夏休みに合わせて、有料の区域を設ける実証実験を行っています。

対象は、バーベキューのために火を使える区域で、一度に500人まで利用でき、料金は1人1000円、小学生以下は無料だということです。

実証実験は今月28日まで行われ、県と市などは結果を踏まえ、来年以降も有料の区域を設けるか、検討することにしています。

20代の男性は「去年までは無料だったので驚いた。有料化したら、ごみが減る効果があるのではないか」と話していました。

実証実験を行っている奥むさし飯能観光協会の森田美明副会長は「去年はごみと騒音で住民から多くの苦情を受けた。利用料金はごみの処理費用などに使い、いつでもきれいな状態にしていきたい」と話していました。