プーチン大統領 戦闘の継続を強調 長期化も辞さない構えを示す

ロシアのプーチン大統領は演説で、ウクライナへの軍事侵攻をめぐり「1歩ずつ、東部ドンバスの土地を解放していくという任務を着実に遂行する」と述べました。
戦闘の継続を強調し、さらなる長期化も辞さない構えを示した形です。

ロシアのプーチン大統領は15日、モスクワ郊外で始まった国際軍事フォーラムで演説し「ロシア軍は、いつの時代も国の主権と安全を守り、他の民族に自由をもたらしてきた」と主張しました。

そのうえで、ウクライナ侵攻をめぐり「1歩ずつ、東部ドンバスの土地を解放していくという任務を着実に遂行する」と述べました。

プーチン大統領としては、軍事侵攻を始めてまもなく半年となる中、戦闘の継続を強調し、さらなる長期化も辞さない構えを示した形です。

一方、プーチン大統領は「多極化する世界の防衛に貢献したい」と述べたうえで、南米やアジア、アフリカ諸国に装甲車や無人機といった兵器を輸出したり、軍事技術分野で協力したりしていくことに意欲を示しました。

プーチン大統領は、今回のイベントでは37か国から6000人以上の将校や兵士が参加するなどと強調していて、ウクライナ侵攻を受けて欧米から厳しい制裁が科される中、国際社会から孤立していないと改めてアピールするねらいもあるものとみられます。