米議会 超党派の議員団が台湾訪問 蔡英文総統などと会談

今月上旬、アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したことに中国が強く反発する中、アメリカ議会の超党派の議員団が台湾を訪れ、15日、蔡英文総統などと会談しました。

14日夜、台北に入った、アメリカのマーキー上院議員ら超党派の上下両院の議員5人は、15日、蔡英文総統や呉※ショウ燮 外交部長、それに台湾の議会・立法院の外交国防委員会のメンバーと会談しました。

台湾総統府によりますと、蔡総統は「このような重要な時に遠路はるばる来訪し、台湾への友情を行動で示してくれたことに、台湾の人民を代表して歓迎し感謝する」と述べました。

これに対し、マーキー上院議員は「この不確定さに満ちた時に、われわれは台湾の平和と安定を確保するため、より一層努力しなければならない。いかなる不必要な衝突も積極的に防ぐ道徳的な義務がある」と述べたということです。

アメリカ議会からは今月上旬、ペロシ下院議長が現職の下院議長として25年ぶりに台湾を訪問し、強く反発した中国が台湾周辺で弾道ミサイルの発射を含む大規模な軍事演習を行いました。

その後も連日、中国軍の航空機が台湾海峡の「中間線」を越えて台湾側の空域に入るなど、地域の緊張が高まっています。

2週間足らずでアメリカの別の議員団が訪れたことを、台湾当局は「アメリカの台湾への強い支持の表れだ」として歓迎していますが、今回は通常と異なり、蔡総統と議員団の会談の冒頭部分を事後にしか公開せず、中国を無用に刺激したくないという意図もありそうです。

※ショウは「かねへん」に「りっとう」。

中国外務省報道官「『1つの中国』の原則に公然と違反」

アメリカ議会の超党派の議員団が台湾を訪問したことについて、中国外務省の汪文斌報道官は15日の記者会見で「中国側の厳正な申し入れと断固とした反対にもかかわらずかたくなに台湾を訪問し『1つの中国』の原則に公然と違反して台湾独立勢力に誤ったシグナルを送った」と強く反発しました。

そのうえで「アメリカには、台湾に関する問題を慎重かつ適切に処理するよう改めて求める。アメリカの少数の政治家と台湾独立勢力が結託して『1つの中国』の原則に挑戦しようとたくらんでも身の程知らずであり、必ず失敗するだろう」と強調しました。