知床半島海岸に人骨とみられるもの 沈没事故不明者の可能性も

ことし4月に起きた観光船の沈没事故の現場に近い北海道 知床半島の海岸で、行方不明者の捜索にあたっていたボランティアの漁業者らが、人の骨とみられるものを見つけました。警察は行方がわからない人の可能性もあるとみて確認を進めることにしています。

ことし4月に知床半島の沖合で起きた観光船「KAZU 1」の沈没事故では乗客14人が死亡し、今も12人の行方が分かっていません。

警察によりますと14日正午前、知床半島の先端部でボランティアで捜索を行っていた羅臼町の漁業者、桜井憲二さんらのグループが、知床岬に近い啓吉湾の海岸で、人の頭の骨とみられるものを見つけ、警察に通報しました。

近くでは女性用の下着やスニーカー、靴下なども見つかりましたが、身元が分かる物はなかったということで15日、羅臼町に戻ったグループから警察に引き渡されました。

今回の発見場所の啓吉湾は、事故現場のカシュニの滝付近から北東におよそ13キロ離れていて、事故の翌日に行方不明者が相次いで見つかった、知床岬からは1キロほどの距離にあります。

警察は行方がわからない人の可能性もあるとみて確認を進めるとともに、今後、発見場所付近で改めて捜索することを検討するということです。

発見した漁業者は

捜索にあたったグループのメンバーで羅臼町の漁業者の桜井憲二さんによりますと、人の骨とみられるものは啓吉湾の波打ち際で見つかりました。

また、そこから10メートルほど離れた草むらでもジーンズや女性用の下着、スニーカーが相次いで見つかり、いずれもグループが回収して持ち帰ったということです。

このグループは2か月前にも同じ場所で捜索を行いましたが、そのときは見つからなかったということです。

桜井さんは「事故の関係者かどうかは今は断言できず、遺留物かどうかもわからない。それは今後の調べでわかることだと思う」と話していました。

そのうえで、「まだ見つかっていない方がいるし、全員見つからないと終わらないと思う。自分たちが遺族だったら現場に行きたいし、探したいと思うので、その思いでやっている」と話していました。