公明 山口代表「力の空白とならぬよう備え固めることが重要」

終戦から77年を迎えた15日、公明党の山口代表は東京 池袋で街頭演説し、ロシアのウクライナ侵攻を教訓に、日本が東アジアで力の空白とならないよう、専守防衛に基づく自らの防衛力と日米同盟による抑止力で備えを固めることが重要だと強調しました。

この中で山口代表は「ロシアによるウクライナ侵略を、戦前の日本のありさまに重ね合わせている人も多いと思う。かつての日本の歩みの経験、今のロシアのふるまいの教訓を生かすべきだ」と指摘しました。

そのうえで政府が「国家安全保障戦略」など安全保障関連の3つの文書を年末までに改定する方針を踏まえ「北朝鮮のミサイル発射や中国の軍事的な行動などがエスカレートしないよう、日本が力の空白となり、不安定な存在とならないようにしていくことが大事だ。憲法9条に基づく専守防衛の理念に裏付けられた自らの防衛力と、日米同盟による抑止力で日本の備えをしっかり固めることが重要だ」と強調しました。

また、山口氏は東アジアで不測の事態が起きたときに武力行使に発展することを防ぐため、各国の大使レベルで頻繁に対話を行う安全保障の新たな枠組みを日本が主導してつくることを提案しました。