米 NY市の下水からポリオウイルス検出 保健当局が警戒強める

アメリカ・ニューヨーク市で、手足にまひが残ることもある病気、ポリオを引き起こすウイルスが下水から検出され、保健当局は感染が広がるおそれがあるとして警戒を強めています。

アメリカ・ニューヨーク市などの保健当局は12日、市内の下水のサンプルからポリオウイルスが検出されたと発表しました。

ポリオは、ウイルスが口から体内に入ることで主に乳幼児が感染し、発症すると手足にまひが残ることもある病気ですが、症状が出ないことも多く、保健当局は気づかない間に感染した人から排出されたウイルスが下水に流れ込んだ可能性があるとみています。

アメリカでは2013年を最後に、ポリオの感染者は確認されていませんでしたが、7月、ニューヨーク州で1人の感染が確認され、保健当局が調査を進めていました。

ポリオはワクチンで防ぐことができますが、ニューヨーク州の一部では2歳の時点での接種率が60%ほどにとどまる地域もあり、保健当局は、感染が拡大するおそれがあるとして、ワクチンの接種を呼びかけています。

WHO=世界保健機関などによりますと、ポリオの流行は、ワクチン接種が進められたことなどから世界のほとんどの地域で見られなくなりましたが、最近になって、アメリカのほか、イギリス・ロンドンでも下水からウイルスが見つかり、保健当局が警戒を強めています。