要介護のコロナ陽性者を受け入れる短期入所施設開設へ 神奈川

高齢者施設などでの新型コロナの感染が相次いでいることから、神奈川県は、感染して、自宅や施設での療養が難しい要介護の高齢者を、一時的に受け入れる短期入所施設を新たに開設すると発表しました。

神奈川県は、12日の夜開いた感染症対策の専門家会議で、新型コロナに感染して、自宅や施設での療養が難しい要介護の高齢者を一時的に受け入れ、介護やリハビリを行う短期入所施設を8月下旬に新たに開設すると発表しました。

施設は、相模原市にある県立の障害者支援施設、「さがみ緑風園」の一角に最大30床の規模で開かれるということです。

対象となるのは65歳以上で新型コロナに感染し、日常生活で介助が必要であるにもかかわらず家族や施設内で感染が広がったため介助を受けられなくなった人たちだということです。

常駐する看護師や介護福祉士などが生活介助やリハビリを行うほか、1日に1回、医師が往診して、投薬や点滴などの治療も行うということです。

黒岩知事は「医療現場が非常にひっ迫している中、高齢者施設で対応できないために病院に入り、長期入院している人もいる。わずか30床と思われるかもしれないが、やってみながら考えていきたい」と話していました。