イギリス 4~6月GDP 前の3か月比-0.1% 5期ぶりマイナス成長

イギリスのことし4月から6月のGDP=国内総生産の伸び率は、前の3か月に比べてマイナス0.1%となり、5期ぶりのマイナス成長となりました。
記録的なインフレが幅広い経済活動に悪影響を及ぼしています。

イギリスの統計局が12日に発表したことし4月から6月までのGDPの伸び率は、前の3か月に比べてマイナス0.1%となり、2021年1月から3月期以来、5期ぶりのマイナス成長となりました。

年率換算ではマイナス0.3%だとしています。

その理由として、記録的なインフレによって衣服や食料、レストランなどへの個人消費が前の3か月に比べて0.2%減少したことや、この春から新型コロナの規制が撤廃されたことを受けてウイルスの検査など、関連する政府支出が2.9%減ったことなどを挙げています。

イギリスでは、ロシアによるウクライナ侵攻などを背景にエネルギー価格が高騰し、6月の消費者物価指数は9.4%と40年ぶりの高い水準となっています。

中央銀行のイングランド銀行は、ことし10月から12月には物価の上昇率が13%を超え、年内にも景気後退に入るとの見通しを示し、金融引き締めを強化しています。

ただ、急激な利上げは景気悪化につながるおそれも指摘されています。