中国 7月の新車販売台数 去年同月比29%余増加 回復傾向鮮明に

中国の7月の新車の販売台数は、去年の同じ月と比べて29%余りの大幅な増加となり、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた上海での外出制限の影響などからの回復傾向が鮮明になっています。

中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと、7月の中国国内の新車の販売台数は242万台で、去年の同じ月と比べて29.7%の大幅な増加となりました。

中国の新車販売台数が前の年の同じ月を上回るのは2か月連続です。

新型コロナの感染拡大を受けた上海での厳しい外出制限で打撃を受けたサプライチェーン=供給網の改善が続いたことで生産が伸びたほか、政府の購入支援策によって回復傾向が鮮明になりました。

このうち、EV=電気自動車などの「新エネルギー車」の先月の販売台数は59万台余りと去年の同じ月のおよそ2.2倍に急増し、1月から7月までの累計でも319万台余りと、去年1年間全体の販売台数に迫る水準で電動化が加速しています。

中国経済の減速が続く中、中国政府は自動車の販売促進に力を入れており、主要産業である自動車業界の回復傾向が今後も続くかが焦点となっています。