北九州 旦過市場の火事 消防“約2000平方メートル焼ける”

10日夜、北九州市小倉北区の旦過市場で火事があり、およそ2000平方メートルが焼けました。
旦過市場ではことし4月にも大規模な火事があり、復旧が進められていたところで、がれきの撤去が13日に終わる見込みでした。

消防によりますと、10日午後8時50分ごろ、北九州市小倉北区の旦過市場の近くの店舗から「天ぷら油に火が入った」と通報がありました。

火は広い範囲に燃え広がり、消防車40台とヘリコプターが出て消火活動にあたり、11日午前2時ごろに火の勢いは収まりましたが、現在も建設用の機械なども使って消火活動が続けられています。

消防によりますと、およそ2000平方メートルが焼けたとみられるということです。

これまでのところ、けが人や逃げ遅れた人がいるなどの情報は入っていません。

旦過市場はおよそ100年前の大正時代に整備された市場で、北九州市の市民の台所として親しまれてきました。

ことし4月には今回の現場のすぐ近くで1900平方メートル余りが焼け、42の店舗が焼損する大規模な火事があり、復旧に向けたがれきの撤去が13日に終わる見込みとなっていました。

商店街の関係者が緊急の会議

火事を受けて、旦過市場商店街の関係者は11日朝、緊急の会議を開き、今後の対応について話し合いました。

北九州市小倉北区の商工貿易会館には、午前8時前から旦過市場商店街の役員や市の職員などおよそ10人が集まりました。

この中では、被災した店舗の把握を最優先に進めることや、今回被災した店舗を加えた新たな連絡網を作り、情報を共有していくことを確認しました。

また、火が完全に消し止められたあとは、一般の人の立ち入りを制限する柵の設置や警備員の配置を検討するということです。

旦過市場商店街の宇佐美雄介事務局長は「今のところ、正確な被害状況が把握できていない。なるべく早く営業再開したい思いはあるが、できるかどうかわからない。被災した店舗と営業が可能な店舗が混在しているので、連絡手段の構築を行っていく」と話していました。

映画館「小倉昭和館」館主が被害の様子を確認

今回の火事で建物が焼けた老舗の映画館「小倉昭和館」の館主、樋口智巳さんは、11日も朝から現場を訪れ、被害の様子を確認していました。
樋口さんは「大切なものがたくさんあるので、早く中に入りたいです。4月の火事のあとに、漏電検査などを改めて実施するなど、やれることはやっていたのに『なぜ』と信じられない気持ちです」と時折、涙を拭いながら話していました。

小倉昭和館は昭和14年に創業し、幅広いジャンルの往年の映画を上映して、老若男女から親しまれてきました。

ことし4月の火事ではほとんど被害を受けることはなく、火事から10日後に営業を再開していました。