北海道 中川町で震度5強 気象庁“震度5強程度の地震に注意を”

11日未明、北海道宗谷地方北部を震源とするマグニチュード5クラスの地震が相次ぎ、中川町で震度5弱と5強の揺れを相次いで観測しました。
その後も地震が相次いでいて、気象庁は今後1週間程度、震度5強程度の揺れを起こす地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと11日午前0時35分ごろ、宗谷地方北部を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生し、中川町で震度5弱の揺れを観測したほか、その20分ほどあとの午前0時53分ごろにはマグニチュード5.4の地震が発生しました。

この地震で、震度5強の揺れを中川町で観測したほか、震度4の揺れを遠別町と豊富町、幌延町、猿払村で、また震度3から1の揺れを北海道北部の各地で観測しました。

いずれの地震でも津波はありませんでした。

震度5強の揺れを観測した地震のあと、北海道北部では地震が相次いでいて震度1以上の揺れを観測する地震は午前11時までに12回発生しています。

気象庁によりますと、震度5強や5弱の地震では震源の深さがいずれも4キロと浅く、こうした場所でやや規模の大きな地震が起きると地震活動が活発になる傾向があるということです。

さらに中川町では前線の影響で今月8日に記録的な大雨となり、地盤が緩んでいるところもあります。

気象庁は今後1週間程度、震度5強程度の揺れを起こす地震に注意するとともに、今後の雨や地震による土砂災害にも警戒を呼びかけています。

中川町で警報基準引き下げ

今回の地震で震度5強の揺れを観測した北海道中川町について、気象庁は強い揺れで地盤が緩み雨による土砂災害の危険性がふだんより高くなっているとして、「大雨警報」と「大雨注意報」、それに県と気象台が共同で発表する「土砂災害警戒情報」の基準を通常の8割に引き下げました。

気象庁や国土交通省は当分の間、この基準で運用することにしていて、揺れが強かった地域では今後の地震活動や雨の降り方に十分注意し、大雨警報や土砂災害警戒情報が発表された場合には早めの避難など安全の確保を心がけてほしいとしています。

けが人の情報なし(午前11時現在)

北海道中川町で震度5弱と5強の揺れを相次いで観測した地震で、北海道と北海道警察本部によりますと、午前11時現在、けが人の情報は入ってないということです。

避難所に避難している人はなし(午前9時すぎ時点)

中川町は災害対策本部を設置し、町内に2か所の避難所を設けて、11日未明には最大で4世帯9人が避難していましたが、午前9時すぎの時点では避難している人はいないということです。

また、中川町の災害対策本部には、町内で水道管が破損し漏水しているという情報が数件寄せられているということで、町などが確認にあたっています。

道路の路面が隆起 通行止めに

震度5強の揺れを観測した中川町歌内の道道541号線では、道路脇が30メートルにわたって陥没しました。

北海道の旭川建設管理部は、現場の道路を通行止めにして状況を調べていますが、今のところ復旧の見通しはたっていないということです。

家族で避難「縦揺れを長く感じた」 タンス倒れるもけがなし

北海道中川町の林業、高橋勝也さん(47)は、妻と3人の子どもと町内の住宅で暮らしていますが、震度5強の揺れを観測した11日未明の地震で、1階の寝室にあるタンスが倒れました。

寝ていた小学6年生の息子が倒れてきたタンスの下敷きになりましたが、高橋さんがすぐに助け、けがはなかったということです。

高橋さんの住宅の居間や台所の床には棚から落ちて割れた食器などのガラスが散乱しているため、家族は町が開設した避難所の「中川町生涯学習センター」に身を寄せています。

高橋さんは「地震の時は縦揺れを長く感じました。中川町に来て27年たちますが、これだけ大きい地震は初めての経験です。避難所に来ても余震で時々揺れて本当に怖いです」と話していました。

そして「家の中の物がこれほど倒れるとは思わなかったです。子どもたちが入れるような状態ではないので、夫婦2人でヘルメットをかぶって片づけようと思います」と話していました。