高齢両親を放置疑い 息子逮捕 両親死亡 母親はコロナ感染 大阪

大阪 此花区の住宅で衰弱した高齢の両親を放置したとして、9日、41歳の息子が逮捕され、両親は、いずれも死亡しました。このうち、母親は新型コロナウイルスへの感染で亡くなっていたということで、警察は2人に対する保護責任者遺棄致死の疑いでも捜査を進めています。

大阪 此花区の無職、比嘉広一容疑者(41)は、今月7日から8日にかけて、一緒に暮らしている両親が自宅の居間で衰弱した状態で倒れていたのにもかかわらず、救急車を呼ぶなど必要な処置をしなかったとして、9日、保護責任者遺棄の疑いで逮捕されました。

警察によりますと、消防が現場に駆けつけたときには母親の比嘉喜美江さん(79)は、すでに死亡していて、その後、警察が詳しく調べたところ、新型コロナへの感染で亡くなっていたことが分かったということです。

一方、父親の比嘉泰廣さん(81)も意識不明の重体で病院に運ばれましたが、10日未明、死亡したということです。

容疑者は両親と3人で暮らしていて、8日の夜になって外出から戻ったところで消防に通報したということです。

調べに対し「両親の意識がないことには気がついていた」などと供述し、容疑を認めているということです。

警察は父親の死因を調べるとともに、両親に対する保護責任者遺棄致死の疑いでも捜査を進めています。