病院到着まで35時間超 都内コロナ患者 受け入れ先見つからず

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京消防庁は、新型コロナに感染した70代の男性の搬送要請を受けてから病院に着くまでに35時間以上かかった事例があったと発表しました。

東京消防庁によりますと、都内に住む70代の男性は、この夏、足のけがで都内の医療機関に救急搬送された際に検査で感染が確認されました。

男性はけがと新型コロナの両方の治療を受けられる医療機関に移されることになりましたが、受け入れ先が見つからず、搬送されるまでに35時間47分かかったということです。

新型コロナに関連した救急搬送では、第5波の感染が広がっていた去年夏の23時間35分がこれまでの最長でした。

東京消防庁の管内では新型コロナに関連した救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」が増えていて、感染者数が急拡大した先月第4週と第5週に2366件と、前の年の同じ時期の3倍近くに上っています。