第2次岸田改造内閣きょう発足 【一日の動きを詳しく】

岸田総理大臣は10日、内閣改造と自民党の役員人事を行いました。
初入閣は9人で、重要課題への対応が必要となる厚生労働大臣や防衛大臣に経験者を起用するなど、5人が再入閣となります。
一日の動きをまとめました。

岸田首相が会見【午後6時~】

岸田総理大臣は、第2次岸田改造内閣の発足を受けて記者会見しました。

冒頭、岸田総理大臣は「数十年に一度とも言われる難局を突破するため、新たな自民党・公明党の連立政権を発足させた」と述べました。

そして「新型コロナ、ウクライナ危機、台湾をめぐる米中関係の緊張、国際的な物価高と、内外で歴史を画するような課題が生じている。骨格を維持しながら有事に対応する『政策断行内閣』として、山積する課題に対し、経験と実力を兼ね備えた閣僚を起用することとした」と説明しました。

その上で、新たな内閣で取り組む5つの重点分野として、▼防衛力の抜本強化、▼経済安全保障政策の推進、▼「新しい資本主義」の実現を通じた経済再生、それに▼新型コロナの感染症法上の取り扱いを含めた対策のあり方▼少子化対策などの強化に全力をあげていく考えを示しました。

一方、旧統一教会と政治家との関係をめぐり、みずからは関係がないと重ねて説明した上で「信教の自由は、憲法上保障されているが、社会的に問題が指摘されている団体との関係は、国民に疑念を持たれるようなことがないよう、十分に注意しなければならない」と指摘しました。

そのうえで「国民の疑念を払拭するため、組閣にあたり、閣僚に対して政治家の責任において、それぞれ当該団体との関係を点検し、その結果も踏まえて厳正に見直すことを厳命し、それを了解した者のみを任命した」と述べました。

そして、▼宗教団体で仮に法令から逸脱する行為がある場合は厳正に対処すること、▼悪質商法など不法行為の相談や被害者の救済に万全を尽くすよう指示したことを明らかにしました。

第2次岸田改造内閣 正式に発足

第2次岸田改造内閣は、皇居での新閣僚の認証式を経て、正式に発足しました。

皇居で新閣僚の認証式【午後3時30分ごろ】

第2次岸田改造内閣で新たに起用された14人の閣僚らの認証式が、皇居で行われました。

皇居・宮殿の南車寄(みなみくるまよせ)には、10日午後3時半前から、加藤勝信厚生労働大臣や河野太郎デジタル大臣など、新たに起用された閣僚らが次々に到着しました。

閣僚の認証式は、宮殿の「松の間」で行われ、14人の閣僚らが1人ずつ天皇陛下の前に進み出て、岸田総理大臣から任命書を受け取りました。
そして、天皇陛下が「重任ご苦労に思います」と一人ひとりに言葉をかけられました。

退任する二之湯国家公安委員長「私自身の政治責任 一生背負う」

退任する二之湯国家公安委員長は閣議のあとの記者会見で、安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれて死亡した事件に触れ「要人の警護・警備に責任を持つ警察を所管する大臣として非常に重く受け止めている。『国葬』や来年のG7サミットが控える中、このような重大な事案が二度と起こることのないよう、警察庁による検証見直しを着実に進めていく」と述べました。

そのうえで、「私自身の政治責任は、おそらく一生背負う。この問題について非常に責任を感じている。道半ばで最後まで見届けることはできないが、後任の委員長のもとで警備・警護の検証見直しの結果が報告できるのではないかと思う」と述べました。

また、「世界平和統一家庭連合」旧統一教会の関連団体のイベントで、4年前に実行委員長を務めたことについて、当時の判断を改めて問われたのに対し、「名前を貸したわけだが、今となってはもう少し考えるべきだったと思っている」と述べました。

退任する萩生田経産相「経済版2プラス2の初開催は大きい」

退任する萩生田経済産業大臣は、臨時閣議のあとの記者会見で任期中を振り返り、「経済版2プラス2の初開催をし、半導体の連携を進める日米同盟の新たなページを開いたことは大変大きかった」と述べました。

そのうえで、「担当大臣を拝命したGX=グリーントランスフォーメーションの実行、大前提としてエネルギーの安定供給の確保のためのあらゆる選択肢の検討などは、この前に拝命したばかりなので少し心残りだ。サハリンの権益維持や電力やガスの安定供給も大事な局面を迎えているので、人が替わってもしっかり続けていただきたい」と述べました。

また萩生田経済産業大臣はみずからの処遇に関連し、8日に経済産業大臣の職務を続けることが望ましいという考えを示したことについて、10日の記者会見で、「経済産業行政が今、非常に難しい課題がある時で継続性が大事ではないかということをせん越ながら申し上げたまでだ」と述べました。

そのうえで、「切り取った一部の発言だけを見ると、この大臣、何をのぼせているんだ。自分じゃなければできないみたいなことを言っているように聞こえて、私もネットでたたかれてショックを受けた。アメリカとも非常にうまく信頼関係が短期間のうちにできたという思いもあったので、可能ならば続けたいという意欲があったことを最後の記者会見で申し上げたい」と述べました。

退任する野田少子化相「こども家庭庁を大きく育てて」

退任する野田少子化担当大臣は臨時閣議のあとの記者会見で「こども家庭庁の設置法を、子どもの権利を守るための理念などを規定する『こども基本法』とともに成立させられたことは、私個人としては何十年の思いがあったので嬉しく思う。次の方に、しっかりと大きく育てていただきたいと願っている」と述べました。

退任する末松文科相「性差打破を永岡氏に期待」

退任する末松文部科学大臣は、臨時閣議のあとの記者会見で、理系で学ぶ大学生が文系と比べ少ない割合にとどまっているとして、「ここ10年近く、今の日本の大学が果たして時代の要請にあっているのか、社会も、現場の先生も、疑問を感じてきたと思う」と述べました。

そして「理系学部を再編するには当然お金もかかるので、対応できる予算も必要で、文部科学省は強く言い続けなければならない。後任の永岡氏には、理系の人材、特に農業女子や理系女子の比率を高めるため、ジェンダーギャップや、『女性はこうあるべき』という妙な思想があったならば、ぜひ打破してほしい」と述べました。

法相で初入閣の葉梨氏「しっかりと職責を果たしていく」

法務大臣として初入閣する葉梨康弘氏は、午後0時半すぎ、議員会館の事務所で記者団の取材に応じました。

葉梨氏は「任命された以上、しっかりと職責を果たしていきたい。経済政策にも関わる所有者不明土地の問題や、外国人の労働者とどう向き合うかといった入国管理行政などに取り組むとともに、親子の関係や選択的夫婦別氏の話などはしっかりと理解を深めて、国民の議論を広げていきたい」と抱負を述べました。

一方、記者団から旧統一教会と関係があるか問われたのに対し、「全然そういう関係があるわけではない」と説明しました。

そして、午後1時20分すぎに、総理大臣秘書官から呼び込みの電話を受けると「伺わせていただきます」と答え、総理大臣官邸に足早に向かいました。

また呼び込みのあと、総理大臣官邸を出る際、記者団に対し「岸田総理大臣からは、頼りがいのある司法、差別や虐待のない社会、世界一安全・安心な日本、わが国の領土・領海・領空の警戒監視、外国人の円滑な受け入れ、そしてポストコロナの時代を見据えた観光立国といった項目に取り組むよう指示があった。これまで法務副大臣などを務めているので『エキスパートとして、しっかりと手堅く、ことを進めてほしい』という話があった」と明らかにしました。

そのうえで「風通しの良い、チームワークのとれた組織を作っていくことが非常に大切だし、緊張感を持ってみんなと仕事をやっていくことで国民生活をしっかり支えていきたい」と述べました。

3度目の厚労相で入閣の加藤氏「常に初心の気持ちで」

厚生労働大臣として入閣する加藤勝信氏は午後1時20分すぎ、議員会館の事務所で呼び込みの電話を受けました。

加藤氏は、記者団に対し「3度目の厚生労働大臣となるが、刻々と状況は変わっているので、常に初心の気持ちで取り組んでいきたい。まずは急激に拡大している新型コロナの対応が大事だ。コロナ禍ではっきりしてきたさまざまな課題などにスピード感を持って取り組んでいきたい」と抱負を述べました。

一方、加藤氏は旧統一教会との関係について、平成26年と平成28年に関連団体に対し、1万5000円ずつ合わせて3万円の会費を支払っていたことを認めました。

そのうえで、「懇親会費として秘書が代理で持参したが、秘書は参加していない。また総務会長を務めていた時に、『世界日報』の取材に応じたことがある。総理の指示もあるので、今後は関連の疑いがある団体との関係はきっぱりと整理していきたい」と述べました。

2度目の防衛相で入閣の浜田氏「冷静沈着に対処」

2度目の防衛大臣として入閣する、無派閥の浜田靖一氏は、議員会館の事務所で、みずからの起用を伝えるニュースをテレビで見ながら、電話の前に待機して総理大臣官邸からの連絡を待ちました。

そして午後1時20分ごろ、総理大臣官邸から呼び込みの電話を受けると記者団に対し、厳しさを増す安全保障環境を念頭に「大変厳しい状況なので、冷静に沈着に対処していきたい」と述べました。

また総理大臣官邸を出る際、記者団に対し「岸田総理大臣からは『これから秋に向けて色んな山場が来ると思うので、しっかりこなせるように』という話があった。指示が出たことをしっかり全うすることが役目だと思うので、頑張りたい」と述べました。

また、2度目の入閣となったことについて、「すごく重い任務を得たと思っている」と述べました。

第2次岸田改造内閣の閣僚名簿発表【午後1時20分ごろ】

松野官房長官は、第2次岸田改造内閣の19人の閣僚名簿を発表しました。
それによりますと、
▽総務大臣に寺田稔氏。

▽法務大臣に葉梨康弘氏。

▽外務大臣は林芳正氏が留任。

▽財務大臣は鈴木俊一氏が留任。金融担当大臣も兼務します。

▽文部科学大臣に永岡桂子氏。

▽厚生労働大臣に加藤勝信氏。

▽農林水産大臣に参議院議員の野村哲郎氏。

▽経済産業大臣に西村康稔氏。「GX=グリーントランスフォーメーション実行推進担当大臣」も兼務します。

▽国土交通大臣は公明党の斉藤鉄夫氏が留任。

▽環境大臣に西村明宏氏。

▽防衛大臣に浜田靖一氏。

▽官房長官は松野博一氏が留任。ワクチン接種担当大臣のほか、沖縄基地負担軽減担当大臣と拉致問題担当大臣も兼務します。

▽デジタル大臣に河野太郎氏。

▽復興大臣に秋葉賢也氏。

▽国家公安委員長と防災担当大臣に谷公一氏。

▽少子化担当大臣に小倉將信氏。こども政策や女性活躍、孤独・孤立対策も担当します。

▽経済再生担当大臣と新型コロナ対策担当大臣は山際大志郎氏が留任。スタートアップ担当大臣も兼務します。

▽経済安全保障担当大臣に高市早苗氏。科学技術担当大臣も兼務します。

▽地方創生担当大臣に参議院議員の岡田直樹氏。万博や沖縄・北方対策、行政改革なども担当します。

また、
▽衆議院の官房副長官の木原誠二氏、

▽参議院の官房副長官の磯崎仁彦氏、

▽事務の官房副長官の栗生俊一氏はいずれも留任します。

林外務大臣や鈴木財務大臣、松野官房長官ら5人が留任します。

また、3度目の厚生労働大臣就任となる加藤氏や、2度目の防衛大臣就任となる浜田氏など、5人が再入閣となります。

新閣僚は、夕方にも皇居での認証式に臨み、第2次岸田改造内閣が正式に発足する運びです。

そして、岸田総理大臣は10日夜、記者会見を行い、閣僚人事の狙いや今後の政権運営などについて、みずからの考えを明らかにすることにしています。
そのあと、新しい内閣として初めての閣議が開かれます。

組閣本部を設置【午後1時15分ごろ】

岸田総理大臣と公明党の山口代表の党首会談が終わり、組閣本部が設置されました。
このあと、内閣改造が行われ、松野官房長官が、第2次岸田改造内閣の閣僚名簿を発表することにしています。

与党 党首会談終わる

岸田総理大臣と公明党の山口代表による党首会談は終わりました。

このあと、組閣本部が設置されて内閣改造が行われ、松野官房長官が、第2次岸田改造内閣の閣僚名簿を発表することにしています。

与党 党首会談始まる【午後1時ごろ】

岸田総理大臣と公明党の山口代表による党首会談が、午後1時すぎから総理大臣官邸で始まりました。
会談のあと、組閣本部が設置されて内閣改造が行われ、松野官房長官が、第2次岸田改造内閣の閣僚名簿を発表することにしています。

復興相内定の秋葉氏「被災地や被災者に寄り添って」

復興大臣への起用が内定している自民党の秋葉賢也氏は、午前11時半ごろ議員会館の事務所に入り、さっそく、復興庁の幹部らと打ち合わせを行いました。

地元が宮城の秋葉氏は、「岸田総理大臣からは、『適任だと思うのでしっかりやってくれ』と言われた。被災者の生の声をずっと聞いてきたので、感慨深いものがある。被災地や被災者に寄り添う姿勢で、現場主義を大事にして取り組んでいきたい。本当にやりがいのある仕事だと思う」と話していました。

一方、旧統一教会との関わりについて、「会費や寄付などお金がらみのことは断じて何もない。関連団体がたくさんあるので、中には知らずに出席していたケースもあるかもしれないが、私の認識では、関わりはないと断言できる」と述べました。

改造内閣の特徴は…

【平均年齢は62.65歳】
岸田総理大臣と19人の閣僚の平均年齢は62.65歳で、去年10月に第1次岸田内閣が発足した際の61.81歳より0.84歳、高くなりました。
▽最高齢は野村哲郎氏で78歳、
▽最年少は小倉將信氏で41歳です。

岸田総理大臣と19人の閣僚を年代別にみますと
▽70代が3人、
▽60代が12人、
▽50代が4人、
▽40代が1人となっています。

【初入閣・再入閣・留任】
第2次岸田改造内閣の閣僚は、
▽初入閣が9人、
▽閣僚経験者の再入閣が5人、
▽留任が5人となっています。

【派閥の内訳】
第2次岸田改造内閣の閣僚を自民党の派閥ごとにみますと、
▽安倍派と▽麻生派が最も多い4人で、
続いて、▽茂木派と▽岸田派が3人、▽二階派が2人となりました。
▽森山派や▽谷垣グループからの起用はありませんでした。
一方、
▽無派閥は2人で▽公明党はこれまでと同様1人となりました。

【女性閣僚は2人】
女性の入閣は、永岡桂子氏と高市早苗氏の2人で改造前と同じでした。

【参議院からは2人】
参議院からの入閣は、野村哲郎氏と岡田直樹氏の2人で改造前から1人少なくなりました。

【参議院当選4回で入閣も】
第2次岸田改造内閣の衆議院議員の閣僚で、
▽最も当選回数が多いのは、10回の鈴木俊一氏、斉藤鉄夫氏、浜田靖一氏です。
▽当選回数が少ないのは参議院議員として5回当選し、去年、衆議院議員に転じた林芳正氏を除けば小倉將信氏の4回です。
このほか、
▽当選9回が2人、
▽8回が1人、
▽7回が4人、
▽6回が5人となっています。
一方、参議院議員の2人は、いずれも当選4回です。

辞表とりまとめ 閣議終わる

岸田総理大臣は、午前11時半すぎから開いた臨時閣議で、閣僚の辞表をとりまとめました。
午後、組閣本部を設置して、内閣改造を行うことにしています。

岸田総理大臣は内閣改造に向けて、午前11時半すぎから臨時閣議を開き、閣僚の辞表をとりまとめました。
これを受けて午後、総理大臣官邸で、公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで、組閣本部を設置し、内閣改造を行います。

そのあと、松野官房長官が閣僚名簿を発表し、夕方にも皇居での認証式を経て、第2次岸田改造内閣が正式に発足する運びです。

そして、岸田総理大臣は記者会見し、閣僚人事のねらいや今後の政権運営などについて、みずからの考えを明らかにすることにしています。

地方創生相内定の岡田氏「地方と国の共同作業で頑張る」

地方創生担当大臣として初めての入閣が内定している自民党の参議院議員、岡田直樹氏は午前11時すぎ、国会に入りました。

党の参議院国会対策委員長を務めていたことから、国会内の委員長室を訪れ、職員にあいさつしました。

岡田氏は、「岸田総理大臣から電話があり、『身に余る光栄です』と答えた。それぞれの地域の知恵を十分に聞き、現場を見て、地方と国の共同作業でしっかりと頑張っていきたい」と意気込みを語りました。

また「沖縄北方対策も兼ねるということで、沖縄の基地移転なども円滑に進むよう地ならしをして真に本土と変わらない生活水準、沖縄独自の経済開発振興を進めていきたい」と話していました。

一方、記者団から、旧統一教会やその関連団体から献金や選挙活動の支援を受けたことがあるか問われ、「献金や選挙活動の支援はない」と述べました。

辞表とりまとめ 閣議始まる【午前11時30分ごろ】

岸田総理大臣は午前11時半すぎから臨時閣議を開いていて、閣僚の辞表をとりまとめたうえで組閣本部を設置し、内閣改造を行うことにしています。

内閣改造に向けて、総理大臣官邸では午前11時半すぎから臨時閣議が開かれていて、岸田総理大臣は、閣僚の辞表をとりまとめることにしています。
そして午後、総理大臣官邸で、公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで、組閣本部を設置し、内閣改造を行います。

そのあと松野官房長官が閣僚名簿を発表し、夕方にも、皇居での認証式を経て、第2次岸田改造内閣が正式に発足する運びです。
これを受けて、岸田総理大臣は記者会見し、閣僚人事のねらいや今後の政権運営などについて、みずからの考えを明らかにすることにしています。

経済産業相内定の西村氏「初心を忘れずに頑張る」

経済産業大臣への起用が内定している自民党の西村康稔・前経済再生担当大臣は10日朝、認証式で着用するモーニングを持って、事務所に入りました。

西村氏は、「きのうは夜遅くまでメールが300件くらい来て、電話にも対応した。朝は妻が入れてくれたコーヒーを飲んで目を覚まし、気を引き締めてやろうという思いで来た。当面はエネルギーの安定供給や物価高に対応していかなければならないが、何より日本の成長のための生産性の向上やイノベーションを起こしていかなければいけない。やれることを全力でやっていきたい」と意気込みを語りました。

また、「日本の将来のために、いちばんやりがいのある省庁だと選んでやってきた。役所に入ったときの初心と、政治家を目指したときの初心を忘れずに頑張っていきたい」と述べました。

国家公安委員長など内定の谷氏「国民の不安払拭のために」

国家公安委員長と防災担当大臣への起用が内定している自民党の谷公一氏は午前9時ごろ、議員会館の事務所に入りました。

妻が用意してくれたという2本の新しいネクタイを持ってきました。深夜まで100通以上のメールや電話があったということで「寝不足かもしれない」と話していました。

谷氏は9日夜、岸田総理大臣から電話で初入閣を伝えられたことを明らかにし、「総理からは旧統一教会との関係をしっかりほしいと言われた。高揚感よりも、身が引き締まる思いだ」と述べました。

そして「治安は悪くないという常識は、安倍元総理への襲撃事件によって大きく揺らいだ。国民の不安払拭のためにも頑張らなければならない。また、27年前に阪神・淡路大震災を体験し、防災や東北の復興に力を入れてきた。ライフワークの一つとしてしっかりやらなければという思いだ」と決意を語りました。

そのあと、事務所には関係する省庁の幹部が次々と訪れ、さっそく打ち合わせを行っていました。

自民 参議院 国対委員長に野上元農相を起用

内閣改造と自民党の役員人事にあわせて、
▽世耕参議院幹事長の再任と、
▽参議院国会対策委員長に、野上浩太郎・元農林水産大臣の起用が決まりました。

総務相内定の寺田氏「不動心で臨みたい」 旧統一教会関連は…

総務大臣として初めての入閣が内定している寺田稔氏は、午前9時すぎ、議員会館の事務所に入りました。
その際、「立場が変わるだけで、内閣を支えることには変わりはない。これまでと変わらず不動心で臨みたい」と決意を述べました。

事務所には、さっそく総務省の山下事務次官ら幹部と、大臣秘書官となる職員があいさつに訪れ、今後の打ち合わせなどを行っていました。

一方、寺田氏は記者団に対し、旧統一教会関連の政治団体『国際勝共連合』へ平成30年に会合の会費として、2万円を支払っていたことを明らかにしました。

寺田氏は、「一度だけ、広島県人会の知人に誘われ、結果的には行けなかったが会費だけ支払った。ただ、その時点で『国際勝共連合』の会合だとは知らなかった」と釈明しました。
そのうえで、「私自身、旧統一協会の会合に出たり、祝電を出したことは一切ない。旧統一教会に限らず、社会的に問題となるような諸団体とはお付き合いすることがないようにしたい」と述べました。

少子化相内定の小倉氏「意見をどんどん言う大臣になりたい」

少子化担当大臣への起用が内定している自民党の小倉將信氏は、午前10時ごろ、自民党本部に入りました。

小倉氏は、「入閣は予想していなかった。入閣の知らせを受けた時は、身が引き締まる思いだった。これからさまざまな仕事が待ち構えているし、決して浮かれることなく一歩一歩着実に仕事を進めて、国民や有権者にご恩をかえしたい」と述べました。

また、今回、最年少の41歳での入閣となることについて、「年齢は若いが、年齢を考えず、意見をどんどん言う大臣になりたい。子育て世代の方や境遇に恵まれずに苦しんでいらっしゃる方、その子どもたちの世代のさまざまな事情をしっかりとくみ取って政策に反映していきたい」と述べました。

そのあと、小倉氏は議員会館の事務所に入り、内閣府の職員とさっそく打ち合わせを行いました。

文科相内定の永岡氏「本当に頑張らなければいけない」

文部科学大臣として初めての入閣が内定している自民党の永岡桂子氏は10日の朝8時すぎに議員会館の事務所に入り、文部科学省の義本事務次官らと打ち合わせを行いました。

このあと永岡氏は記者団に対し、9日夜、所属する麻生派の麻生会長と岸田総理大臣からそれぞれ電話で連絡を受けたことを明かし、「とても重責だと緊張し、本当に頑張らなければいけないと感じた。応援してきてくださった方々にやっと恩返しできる」と述べました。

また、すでに成人している2人の娘から「お母さん、文部科学大臣すごいね」とか「頑張ってください」などと、電話やLINEでお祝いされたということです。

永岡氏は、「自分が子どもを育ててきた中で、学校は子どもの健やかな成長に向けて、よいものでなければならないと感じているので、きちんと頑張っていきたい」と抱負を話していました。

10日の朝もお祝いの電話やメールが相次ぎ、地元の町長からの電話に、永岡氏は、「ありがとうございます。頑張りますので、またご指導ください」と応じていました。

農相内定の野村氏「ひしひしと重責感じる」

農林水産大臣として初めての入閣が内定している野村哲郎氏は、午前9時半ごろ、議員会館の会議室で地元、鹿児島の農業団体の人たちと面会しました。

野村氏は拍手で迎えられ、「たまたま、このようなタイミングでみなさんに上京してもらい祝勝会のようになってありがたい」と笑顔であいさつしていました。

そして、「きのう、宿舎に帰ってひしひしと重責を感じるようになった。大臣として、どのようにかじ取りをしていくかを考え、今後も皆さんの力を貸してもらいたい」と協力を要請していました。

環境相内定の西村氏「妻もびっくり」 旧統一教会関連は…

環境大臣への起用が内定している自民党の西村明宏氏は、午前9時半すぎに東京 赤坂の議員宿舎を出ました。

西村氏は、「岸田総理大臣から『環境大臣として仕事をしてほしい』と電話を受けた。温暖化による自然災害や気候変動といった問題に世界的に取り組まねばならない中で、カーボンニュートラルなどを進め、環境と経済の好循環をつくっていきたい」と意気込みを語りました。

そして、「きのうは遅くまでお祝いの電話の対応をして、けさも早くからメールが来て目が覚めたので、慌ただしくきょうを迎えた感じがする。妻もびっくりしていて、きのうも電話やメールが届いて晩ごはんを食べる時間もないようだった。『大臣、がんばって』と冷やかしのように言って、見送ってくれた」と、にこやかな表情で話していました。

また西村明宏氏は、旧統一教会との関わりについて、「政治資金も選挙支援もなく、旧統一教会が主催すると認識した会合に出席したこともない。ただ、保守的な識者がやっているフォーラムと認識して、旧統一教会と関わりがあるのではないかと指摘を受けた会合に出たことはあった。旧統一教会との関係には一線を画し、疑念を持たれないよう注意を払いたい」と述べました。

また、所属する派閥の会長を務めていた安倍元総理大臣については、「30年以上の付き合いで、亡くなる3日前にも『選挙が終わったら一杯飲みながら話をしよう』と話していた。安倍元総理大臣がやろうとしていた日本を築けるように、われわれが、力をあわせてやっていかねばならない」と述べました。

首相「一致結束してこの国をリードしていきたい」

岸田総理大臣は、総務会で「心機一転、気持ちを新たに『難局突破』、『政策断行』にまい進していきたい。日本は今、戦後最大級の難局のさなかにあり、政治の空白はいっときも許されない。この瞬間から、高い緊張感を持って、難局に臨んでいただきたい。われわれ党役員が一致結束してこの国をリードしていきたい」と述べました。

自民党役員人事 広報本部長に石田元総務相

▽高木国会対策委員長、小渕組織運動本部長、梶山幹事長代行の再任に加え、
▽広報本部長に石田真敏・元総務大臣の起用も決定しました。

岸田首相 自民党役員人事を決定

岸田総理大臣は、午後の内閣改造に先立って、午前9時前に党本部に入り、自民党の役員人事を行いました。

そして、午前10時すぎからの臨時総務会で、
▽麻生副総裁と茂木幹事長を再任し、
▽総務会長に遠藤選挙対策委員長、
▽政務調査会長に萩生田経済産業大臣、
▽選挙対策委員長に森山前国会対策委員長を起用することが
正式に決まりました。

第2次岸田改造内閣発足への流れは

岸田総理大臣は10日午後、公明党の山口代表と党首会談を行ったうえで、総理大臣官邸に組閣本部を設置して内閣改造を行い、松野官房長官が閣僚名簿を発表します。

その後、皇居での認証式を経て、夕方にも、第2次岸田改造内閣が正式に発足する見通しです。

そして、岸田総理大臣は記者会見を行い、人事のねらいや今後の政権運営などについて明らかにすることにしています。

記者はどう見る 政治部 古垣記者

【新閣僚の顔ぶれ。人事のねらいは?】
岸田総理大臣との距離が指摘される二階派も含めてポストを充てている点は、派閥間のバランスに腐心したことがうかがえます。
また、去年の自民党総裁選で争った河野さんと高市さんを起用した点も、党内融和を意識したという見方もあります。
岸田政権は、比較的高い支持率を維持してきましたが、今月のNHKの世論調査では先月に比べて13ポイント下がって、発足後、最も低くなりました。
旧統一教会と政治家との関係が明らかになっていることなどが影響しているという指摘もある中、岸田総理大臣としては、党の結束を図って政権を安定化させて、局面を転換したいねらいがあるとみられます。

【組閣の注目ポイントは?】
経験を重視した点です。
新型コロナや物価高騰への対策を担う厚生労働大臣や経済再生担当大臣、財務大臣、それにウクライナ情勢や台湾問題への対応などを担う外務大臣や防衛大臣は、いずれも留任か、そのポストの経験者となります。
また、エネルギー対策などにあたる経済産業大臣も、閣僚の経験者で旧通産省出身の西村さんを充てます。
岸田総理大臣は、いま人事を行う理由について「難局突破」のための体制強化と説明していて、政権が直面する内外の重要課題を、経験値を集めて乗り切りたいという考えが表れていると思います。

【女性が少ない気もするが、岸田カラーは?】
去年10月の岸田内閣の発足当初は3人でしたので、それに比べると1人減った形です。
今回は、閣僚経験のあるベテランを優先したという点も影響しているかもしれません。
一方、41歳の小倉さんの起用からは、中堅・若手の積極的な登用を継続していこうという姿勢も見て取れます。

【党役員人事のねらいは?】
岸田総理大臣は、みずからが率いる岸田派が自民党第4派閥のため、党内基盤が盤石とは言えず、第2派閥を率いる茂木幹事長、第3派閥を率いる麻生副総裁を続投させることで、安定的な党運営を図っていこうというねらいがあります。
一方、最も数が少ない森山派からも派閥を束ねる森山さんを党四役に入れることで、閣僚人事とあわせて挙党態勢の構築を図ったとみられます。
また、政務調査会長となる萩生田さんは、最大派閥の安倍派に所属し、安倍元総理の側近として知られています。
今後の党内の政策論議で、みずからの考えと違いのある安倍さんに近い議員らとの間で調整力を発揮してほしいという期待感が見えていると思います。
ねらいどおり挙党態勢を築いて政権を安定させ、難題を解決していけるかが問われます。

国家安全保障担当の総理大臣補佐官に岸防衛相

岸田総理大臣は、10日行う内閣改造で、国家安全保障担当の総理大臣補佐官を務める寺田稔氏を総務大臣に充てるのに伴い、後任に岸信夫防衛大臣を起用する意向を固めました。

岸氏は、衆議院山口2区選出の当選4回で、63歳。亡くなった安倍元総理大臣の実の弟で、外務副大臣などを務めたあと、おととし、菅内閣で防衛大臣として初入閣しました。岸田総理大臣としては、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、NSC=国家安全保障会議にも関わる国家安全保障担当の総理大臣補佐官に防衛大臣の岸氏を起用することで、ことしの年末に取りまとめる安全保障関連の3つの文書の改定の議論などを安定的に進めていく狙いがあるものと見られます。

自民党役員人事

自民党の役員人事では、
▽麻生派会長の麻生太郎副総裁と
▽茂木派会長の茂木敏充幹事長が留任し、
▽総務会長に谷垣グループの遠藤利明選挙対策委員長、
▽政務調査会長に安倍派の萩生田光一経済産業大臣、
▽選挙対策委員長に森山派会長の森山裕・前国会対策委員長が起用されます。

改造内閣の19人の閣僚

これまでの調整で、改造内閣の19人の閣僚の顔ぶれがすべて固まりました。

▽総務大臣に岸田派の寺田稔・総理大臣補佐官。

▽法務大臣に岸田派の葉梨康弘氏。

▽外務大臣は岸田派の林芳正氏が留任。

▽財務大臣は麻生派の鈴木俊一氏が留任。

▽文部科学大臣に麻生派の永岡桂子氏。

▽厚生労働大臣に茂木派の加藤勝信・前官房長官。

▽農林水産大臣に茂木派で参議院議員の野村哲郎氏。

▽経済産業大臣に安倍派の西村康稔・前経済再生担当大臣。

▽国土交通大臣は公明党の斉藤鉄夫氏が留任。

▽環境大臣に安倍派の西村明宏氏。

▽防衛大臣に無派閥の浜田靖一氏。

▽官房長官は安倍派の松野博一氏が留任。

▽デジタル大臣に麻生派の河野太郎・党広報本部長。

▽復興大臣に茂木派の秋葉賢也氏。

▽国家公安委員長と防災担当大臣に二階派の谷公一氏。

▽地方創生担当大臣に安倍派で参議院議員の岡田直樹・参議院国会対策委員長。

▽少子化担当大臣に二階派の小倉將信氏。

▽経済再生担当大臣と新型コロナ対策担当大臣は麻生派の山際大志郎氏が留任。

▽経済安全保障担当大臣に無派閥の高市早苗・党政務調査会長。
経済安全保障担当大臣は当初、二階派の小林鷹之氏が留任で調整されましたが、最終的に見送られました。

林外務大臣や鈴木財務大臣、松野官房長官ら5人が留任します。

また、3度目の厚生労働大臣就任となる加藤氏や、2度目の防衛大臣就任となる浜田氏など、5人が再入閣となります。

一方、初入閣は少子化担当大臣に起用される当選4回の小倉氏など、9人です。