“フリーランス俳優など労災対策を”業界団体が厚労省に求める

映画や舞台などで働くフリーランスの俳優やスタッフなどに業界団体がアンケート調査したところ、仕事先が就業時間を把握していなかったり、休憩時間や労働時間の上限が設けられていなかったりするケースが多数に上ることが分かり、団体は、長時間労働を防ぐ仕組みが整っておらず、労働災害につながりかねないとして、厚労省に対策を求めたことを明らかにしました。

俳優や音楽家などで作る「日本芸能従事者協会」は先月、映画や舞台などで働くフリーランスの人たちに対して、安全衛生の取り組みに関するオンラインのアンケート調査を行い、214人から回答が寄せられました。

この中で、仕事先が就業時間を把握していないと答えた人は141人で全体の65.9%に上り、休憩時間や労働時間の上限を設けるなど長時間労働にならない仕組みがないと答えた人は、回答者の79.6%に上りました。

また、健康診断を受けていないと答えた人がおよそ2割いたほか、自由回答では、人間ドックや女性のがん検診などの福利厚生がない、労働時間や報酬などを定めた契約書がないと訴える人の声が数多く寄せられたということです。

団体は、フリーランスの労働現場は長時間労働を防ぐ仕組みが整っておらず、寝不足によるけがや精神疾患にかかるなどの労災につながりかねないとして、結果を厚生労働省に報告し、対策を求めたと言うことです。

アンケートを実施した日本芸能従事者協会の森崎めぐみ代表理事は「現場の状況をしっかり把握しながら、安全衛生の問題などで芸能従事者の方たちが職を離れるようなことがないようにしていきたい」と話していました。