“医師の証明書なくても登園認めて”千葉 船橋市 保育所に周知

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、小児科や保護者の負担を少しでも減らそうと、千葉県船橋市と市の医師会は、一時的な運用の変更として、市内の保育所に対し、医師が作成する「登園許可証明書」がなくても症状が改善すれば登園を認めるよう周知しました。

子どもたちの間で、新型コロナに加えRSウイルス感染症や手足口病なども拡大する中、船橋市では21ある小児科クリニックのうち6つが、スタッフの新型コロナへの感染で休診を余儀なくされるなど、医療体制がひっ迫しています。

これを受けて船橋市と市の医師会は、小児科や保護者の負担を少しでも減らそうと、一時的な運用の変更として、市内の保育所に対し、医師が作成する「登園許可証明書」がなくても症状が改善すれば登園を認めるよう周知しました。

この変更によって、証明書を入手するためだけの受診を減らすことができるとして医師会では、症状のある子どもの初診の際、保護者に登園を再開できる症状改善の目安などを詳しく説明していくことにしています。

小児科クリニックを訪れた3人の子どもがいる母親は「医療体制が大変な中でこういった対応を取ることは賛成で、医師がしっかり説明してくれればよいと思う」と話していました。

船橋市医師会の篠本雅人理事は「証明書を得るための外来の予約を取ることが困難な状況の中で、市とも協議して決めた。初診時の医師の説明に基づいて十分な休養期間を取ったうえで登園してほしい」と話していました。