震災遺構の大川小学校 子どもたちが描いた壁画の保護作業 宮城

東日本大震災の津波で多くの児童と教職員が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校で、劣化が進んだ子どもたちが書いた壁画を保護するための作業が行われました。

石巻市の大川小学校では、11年前の東日本大震災の津波で児童と教職員合わせて84人が犠牲になり、市は校舎とその周辺を震災遺構として整備しました。

補修などは行わず、そのままの形で保存されていますが、劣化が進んできたことから、遺族の一部からは補修を望む声が出ていたということで、市内の塗装会社が無償での協力を申し出て、9日、保護するための作業が行われました。

作業が行われたのは、震災前、校舎の隣にあるステージの壁面に卒業生が描いた絵で、色が薄くなったりコンクリートがはげ落ちたりしていて、遺族らが見守る中、塗装会社の担当者が透明のコーティング剤を丁寧に塗っていました。

作業を行った塗装会社の留畑豪紀社長は「これ以上、劣化が進むと亡くなった子どもたちもかわいそうだと思います。できることは協力したい」と話していました。

また、当時6年生だった三男を亡くした佐藤和隆さんは「震災の教訓を伝える場として残したからには、数十年以上、現状を維持する形で補修してほしい。きょうはその一歩を踏み出したと思います」と話していました。