香港 海外からの渡航者のコロナ対策隔離期間 3日間に短縮へ

香港政府は、新型コロナウイルス対策として海外からの渡航者に義務づけている隔離期間を、これまでの7日間から3日間に短縮すると発表しました。ビジネス界などからあがっている厳しい感染対策への不満を和らげるねらいがあるとみられます。

香港政府トップの李家超行政長官は8日、記者会見を開き、海外からの渡航者に義務づけている指定ホテルでの隔離期間をこれまでの7日間から3日間に短縮すると発表しました。

新たな措置は今月12日から適用されるということです。

李長官は会見で「リスクと経済のバランスを取り、社会活動を活性化させ、経済に活力を与える」と述べ、感染の拡大をおさえながら、経済的な競争力を維持したい考えを示しました。

香港は、中国のいわゆる「ゼロコロナ」政策に合わせて、渡航者の隔離や5人以上の集会の禁止など厳しい措置を続けていますが、ビジネス界や市民の間で不満が高まっていて、今回の措置はこうした不満を和らげるねらいがあるとみられます。