“ウクライナでロシア軍がおもちゃに似せた地雷使用”英国防省

ロシアが軍事侵攻を続けるウクライナでは、ヨーロッパ最大規模の原子力発電所で連日、砲撃があり、国際社会の懸念が高まっています。
一方、イギリス国防省はロシアが子どもが手に取るようにおもちゃに似せて作られた地雷を使用している可能性が高いとして無差別に人々に脅威を与えるものだと警告しています。

ロシア国防省は7日、東部ドネツク州のウクライナ軍の指揮所や弾薬庫を攻撃したほか、南部ミコライウ州にある武器庫を砲撃し、NATO=北大西洋条約機構からウクライナ軍に提供された大量の弾薬を破壊したと発表しました。

これに対してドネツク州のキリレンコ知事は、ウクライナ軍が拠点としているバフムトなど州内の4か所が7日、ロシア軍の攻撃を受け、5人が死亡したとSNSに投稿しました。

また、南東部のザポリージャではロシア軍が掌握しているヨーロッパ最大規模の原子力発電所で連日、砲撃があり、ウクライナ、ロシア双方が「相手の攻撃だ」と主張しています。

ウクライナの原子力発電公社エネルゴアトムは、使用済み核燃料の貯蔵施設近くが攻撃されたと発表し、国際社会の懸念が高まっています。

一方、イギリス国防省は8日、ロシア軍が人々の自由な移動を防ぐため東部地域の防衛線に沿って対人地雷を設置しているとみられると指摘しました。

このうちドネツク州では、子どもが手に取るようにおもちゃに似せて作られた地雷を使用している可能性が高いとして無差別に人々に脅威を与えるものだと警告しています。