高校野球 集団感染の県立岐阜商 登録選手10人入れ替え1回戦に

夏の全国高校野球で新型コロナウイルスの集団感染と判断された県立岐阜商業は、登録選手10人を入れ替えて9日の1回戦に予定どおり臨むことになりました。

今大会の代表校で最も多い30回目の出場となる県立岐阜商業は、大会前にチーム内で新型コロナウイルスの感染が広がり、集団感染と判断されたため6日の開会式を欠席し、大会4日目の9日に組まれた1回戦に出場できるかどうか危ぶまれていました。

今大会では県立岐阜商業をはじめ5校が集団感染と判断される中、高野連=日本高校野球連盟などは選手たちが甲子園球場で試合を行う機会を失わないように、感染対策のガイドラインを改め、集団感染が起きた場合でも登録する選手全員が、試合前の72時間以内にPCR検査で陰性を確認できれば、選手を入れ替えて出場できるという基準を設けました。

これを受けて、県立岐阜商業は当初登録していたメンバー18人のうち10人を入れ替えました。

エースや攻守の要の選手などが外れることになりましたが、高野連なども全員の陰性を確認できたとして、9日の第4試合で兵庫の社高校との1回戦に予定どおり臨むことになりました。

県立岐阜商 監督「思い切った試合がしたい」

県立岐阜商業の鍛治舍巧監督はオンラインでの取材で「異例の対応でありがたい。心血注いでチームをもう一度1つにまとめる決意だ。陽性となって帰らざるをえなかった選手のためにも、思い切った試合がしたい」と意気込みを話しました。

そのうえで、エースや攻守の要の選手などが外れたことについて「展開は読めないが、代わりの選手には経験も実力もあり、大混乱にはならない。相手は地元の選手で、応援団もたくさん来るだろうが、雰囲気に飲まれないようにさせたい。岐阜に帰った選手が、戻って来るまでなんとかつなぐことが大きなモチベーションだ」と話していました。