埼玉県 新型コロナ感染の要介護高齢者の臨時療養施設を開設

埼玉県は介護が必要な高齢の感染者が一時的に療養するための臨時の施設を所沢市に開設しました。

この施設は、埼玉県が、新型コロナウイルスに感染して入院するまでの間に、一時的に患者を受け入れる「酸素ステーション」として設置した施設を改修し、開設しました。

8床のベッドを備えていて、床の段差がないバリアフリーの構造で、医師や看護師、介護士なども配置されます。

対象は、65歳以上で身の回りの世話が必要な「要介護2」以下の人で、ホテルなどの宿泊療養施設では、室内などに段差があり利用が難しい場合があるということです。

県は、在宅介護を受ける独り暮らしの人や、症状が軽くなって退院した人の受け入れを想定しているということです。

県は9日に、伊奈町にも14床を備えた同じような施設を開設する予定です。

感染者の急増で、さいたま県内の病床使用率は、7日の時点で74.1%と依然として高い状態が続いています。

埼玉県感染症対策課の山口隆司課長は「新型コロナで亡くなったり、重症化する人を少なくするよう施策を進めている。高齢者は重症化のリスクが高いので、この施設に入ってもらい、安心して療養してほしい」と話していました。