北朝鮮 今月上旬に新型コロナの収束宣言か

北朝鮮のメディアは、新型コロナウイルス対策を総括する会議が今月上旬に開催されると伝え、韓国の通信社は新型コロナの収束が宣言される可能性を報じています。

8日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、新型コロナウイルスに関連して「全国非常防疫総括会議」が今月上旬に開催されると伝えました。

初めて開催されるこの会議では「国家非常防疫事業での成果や教訓を全面的に総括し、新たな政策の方向を決定する」としています。

北朝鮮は、新型コロナによる発熱者が先月29日から10日連続でゼロだと発表し、国営メディアは「感染拡大が収束段階に入った」と主張しています。

新型コロナに関する北朝鮮の発表を巡っては、死亡率の低さなどからも信ぴょう性が疑問視されていますが、韓国の通信社、連合ニュースは今回の会議で「新型コロナの収束を宣言する可能性が大きい」と報じています。

一方、「労働新聞」は、7日に開かれた最高人民会議の常任委員会で、建国記念日の2日前にあたる来月7日に最高人民会議を招集する決定をしたと伝えています。

各地の代表からなる最高人民会議の開催はことし2月以来で、農村の発展に関することが議論されるとしていて、新型コロナの影響で経済が打撃を受ける中、国民生活の改善をアピールする可能性があります。