人権団体アムネスティ ウクライナ代表が辞任 調査結果に抗議か

国際的な人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」が、ウクライナ軍が市民を危険にさらす戦術をとっているとして国際人道法に違反しているという調査結果を公表したことを受けて、この団体のウクライナ事務所の代表ポカルチュク氏は5日、辞任したことを明らかにしました。

ポカルチュク氏はSNSへの投稿で「調査結果はロシアのプロパガンダの道具になってしまった」と指摘していて、辞任は抗議の意思を示した形とみられます。

調査結果を巡っては、ゼレンスキー大統領も非難するなどウクライナ側は強く反発しています。

ウクライナ側の反応に対してアムネスティ・インターナショナルは7日、海外メディアに対し、市民が保護されて犠牲にならないことが優先事項だとしたうえで調査結果には何の問題もないという考えを示しました。

一方、「ウクライナ軍の行為がロシア側の違反を正当化するものではないことは明白だ」とも指摘し、あくまでも軍事侵攻を行っているロシア側に責任があるという考えを強調しました。