原爆の日 広島県在住のウクライナ人女性 祖国の平和願い祈り

原爆の日に合わせて、広島県在住のウクライナ人女性が広島市の平和公園を訪れ、戦争の犠牲者を悼むとともに、祖国の平和を願って慰霊碑に祈りをささげました。

ウクライナ北西部の都市ジトーミル出身のオルガ・ペレペリツァさん(36)は、9年前に広島県内に移住し、今は廿日市市に住んでいます。

ジトーミルには軍の施設などがあることから、ロシア軍による爆撃をたびたび受けていて、ことし4月からは、ペレペリツァさんの父親も日本で避難生活を送っています。

原爆の日に合わせて6日、5歳の息子と広島市の平和公園を訪れたペレペリツァさんは、慰霊碑に花を手向けて戦争の犠牲者を悼むとともに祖国の平和を願って静かに手を合わせていました。
ペレペリツァさんは「戦争が早く終わってみんなが幸せに暮らせるようにと祈りました。親戚や友達はみんなウクライナにいるし、軍に入って戦っている仲間もいて、核兵器だけじゃなくて戦争がなくなってほしい」と涙を流しながら話していました。