日中関係 悪化浮き彫り 政府 中国に自制求める 対話呼びかけも

ASEAN=東南アジア諸国連合に関連する外相会議では、台湾情勢をめぐり日中関係の悪化が浮き彫りとなりました。政府は中国に対し重ねて自制を求めるとともに、粘り強く対話を呼びかけ関係改善の糸口を探ることにしています。

林外務大臣は、対面では3年ぶりに開かれたASEANに関連する外相会議のため今月3日からカンボジアを訪れていて、6日、一連の日程を終え帰国の途につきます。

林大臣のカンボジア滞在中、中国が台湾周辺で行っている大規模な軍事演習で発射した弾道ミサイルが日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下したほか、日中外相会談も中国側の意向で見送られました。

また、5日の多国間の会議では林大臣がスピーチしている際に中国の王毅外相とロシアのラブロフ外相が退席する一幕もありました。

林大臣は、今後の日中関係について記者団に対し「主張すべきは主張し、責任ある行動を求めつつ共通の諸課題については協力するという建設的かつ安定的な日中関係を双方の努力で構築していくことが重要だ」と述べました。

政府は、中国に対し台湾情勢をめぐって事態がエスカレートしないよう重ねて自制を求めるとともに、粘り強く対話を呼びかけ、関係改善の糸口を探ることにしています。