女子シンクロ板飛び込み 三上・金戸ペアが優勝 日本選手権

飛び込みの日本選手権が5日、宇都宮市で開幕し、先月に行われた世界選手権の女子シンクロ板飛び込みで銀メダルを獲得した三上紗也可選手と金戸凜選手のペアが実力どおりの力を発揮し優勝しました。

飛び込みの日本選手権は、5日から3日間の日程で宇都宮市で開かれます。

大会初日は4種目が行われ、このうち、女子シンクロ板飛び込みには、先月の世界選手権で銀メダルを獲得した三上選手と金戸選手のペアが出場しました。

三上選手と金戸選手は決勝で安定した演技を見せ、特に最後の5回目の演技では後ろ向きに踏み切って後ろに2回半回る205Bを入水まできれいにそろえて78.30の高得点をマークし、323.40で優勝しました。

また、三上選手は女子板飛び込み決勝にも出場しました。

世界選手権のあと、新型コロナウイルスに感染し、十分に練習ができなかったということでしたが、5回の演技のうち3回で70点を超えるなどミスなくまとめ、347.35の高得点をマークして2年ぶり4回目の優勝を果たし、2冠を達成しました。

2位は金戸選手、3位は世界選手権でこの種目10位だった榎本遼香選手でした。

4位には、2017年に引退したもののことし1月に現役復帰を表明した元日本代表の馬淵優佳選手が入りました。

このほか、男子シンクロ板飛び込み決勝では41歳の寺内健選手と坂井丞選手のペアが5回目の演技で81.60をマークするなどして392.64で、7回目の優勝を果たしました。

三上紗也可「自己ベストを出せてほっとしている」

三上紗也可選手は、女子シンクロ板飛び込みについて「自己ベストを出せてほっとしている。最後の演技は78点という点数を初めて見てとてもうれしかった」と笑顔で話しました。

4回目の優勝を果たした女子板飛び込みについては、世界選手権から帰国直後に新型コロナウイルスに感染したことを踏まえ「練習できなかった期間を考えると今回は安定した演技ができたがまだ足りていない部分もある。落ちた筋力を戻して次の試合以降は350点をずっと出せるように頑張りたい」と話していました。

金戸凜「自己ベスト 素直にうれしい」

一方、ペアを組んだ金戸凜選手は、シンクロ板飛び込みについて「自己ベストが出たことが素直にうれしい。世界選手権ではよくない部分もあったので、今回は内容がとてもよくてほっとした」と振り返りました。

また、2位だった板飛び込みについては「個人種目は試合で練習どおりの演技をするということがいつも課題で、今回もあまりできず、点数も予選より決勝で落ちてしまったのでもっと頑張りたい」と話していました。

寺内健「2月の試合よりよかったので安心」

男子シンクロ板飛び込みで優勝した寺内健選手は「2月の試合で失敗したことを克服できず、今回は助走に不安を抱えていた。ただ結果としては2月よりよかったので安心している」と振り返りました。

そして、今後に向けては「来年、福岡で行われる世界選手権が直近の目標だ。21年前の福岡での世界選手権で応援される中で飛んだのはすごく感動できる瞬間だった。もう一度、自分たちが感動できるようなパフォーマンスをしたい」と話していました。

また、ペアを組む坂井丞選手は「来年の世界選手権に向けてお互いに合わせていけたらと思う。世界で戦うというプレッシャーに負けないように頑張りたい」と話していました。

馬淵優佳「100点満点に近い」

ことし現役復帰を表明し、女子シンクロ板飛び込みで2位、女子板飛び込みで4位に入った馬淵優佳選手は「きょうの試合を迎えるまで不安もあり緊張もしたが、予選から肩の力が抜けて踏み切りから高さを出せたジャンプができて収穫があった。これまでの大会より点数も伸ばすことができたので自分の中では100点満点に近いと思う」と納得の様子でした。

また、現役復帰したことについては「復帰する決断に至るまでにいろんな葛藤があったし、みんながみんな応援してくれるわけではなく、心配の声ももらった。その中でも自分はもう一度競技をやりたいという思いで復帰した。最後まで悔いのないようにしたいと決めたし、まだまだゴールではないので気を緩めずに頑張りたい」と話していました。

そのうえで、次の目標については「日本選手権を1つの目標、第1ステップと考えていて、今回それが終わった。次のステップは来年の世界選手権の代表に選ばれることだ」と先を見据えていました。