ウクライナ産穀物 新たに貨物船3隻出港 継続につなげられるか

ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、仲介役のトルコのエルドアン大統領がロシアを訪れてプーチン大統領と会談しました。
ウクライナでは、南部でも戦闘が激しくなっていて、今後の継続的な穀物輸出につなげられるかが焦点です。

ロシア軍による封鎖で黒海に面するウクライナ南部の港から農産物の輸出が滞っている問題をめぐり、先月、ロシアとウクライナはトルコと国連の仲介によって輸出再開で合意し、今月1日、最初の船が出港したのに続き、5日には新たに3隻の船が南部の港を出発しました。

こうした中、トルコのエルドアン大統領が5日、ロシア南部のソチを訪れ、プーチン大統領と会談しました。

会談の冒頭、プーチン大統領は「ウクライナからの穀物輸出の問題はあなたと国連事務総長の仲介で解決され、供給が始まった。これに合わせてロシア産の食料と肥料も世界市場に供給できる解決策も決定されて感謝している」と述べ、ウクライナだけでなく、ロシアからの農産物の輸出再開にも道が開かれたとして謝意を示しました。

ただ、ウクライナでは南部でも戦闘が激しくなっていて、トルコの仲介のもと今後の継続的な穀物輸出につなげられるかが焦点です。

また、エルドアン大統領としては、暗礁に乗り上げているウクライナの和平交渉に向けても仲介役として積極的に働きかけたい考えとみられます。