トキの放鳥候補地 能登半島と島根 出雲の2地域に決定 環境省

国の特別天然記念物のトキについて、環境省は新潟県佐渡市以外での定着を目指し新たに放鳥を行う候補地として石川県の能登半島地域と島根県出雲市を選んだと正式に発表しました。

トキの野生復帰に向けては佐渡市で人工繁殖と野外への放鳥の取り組みが進められてきましたが、生息数の回復などを受けて、環境省は佐渡市以外の地域でも定着させることを目指し新たに放鳥を行う計画です。

山口環境大臣は5日の閣議の後の記者会見で、放鳥する候補地として石川県の能登半島の9つの市と町、島根県出雲市の2か所を選んだと明らかにしました。

いずれも広い水田や森林があって、過去にトキが生息し、環境整備や住民の理解促進に取り組んでいることが理由です。

新潟県長岡市を含む5つの市町村も応募していましたが、地元での調整がさらに進んだ時点で判断するとしています。

また、放鳥はしないものの飛来したトキのためにねぐらや巣作りの環境整備を進める地域に、栃木県小山市と周辺自治体、秋田県にかほ市、宮城県登米市を選びました。

環境省は2035年ごろまでには佐渡市以外でもトキを定着させたいとして、今回の候補地で環境面の調査を行い、放鳥の時期などを検討するとしています。

山口大臣は「里地里山の保全再生が進み、地域活性化につながると期待している。かつてのように各地でトキが空を舞う日が実現するよう取り組みたい」と述べました。